
学校に行きたくありません。みんなから無視されるし、人間関係が原因でクラスに居づらいです。

それは見過ごせませんね!まずはあなた自身がいじめを受けている被害者だという認識を持つことから始めましょう。

やっぱり私いじめを受けているということなんでしょうか?

そうです。高い確率で自覚できていない人が多くいますよ。それが他人に相談できなくしている原因でもあります。大丈夫、あなたは1人ではありません。
筆者である私自身も、中学〜高校の学生時代には約5年半という長い期間、いじめを受けた被害者の1人です。
しかし今は医療従事者として、仕事で活躍し、幸せな家庭を築き、心から自分に自信のある生き方ができています。
いじめられていたあの頃には、想像もしていなかった大人に、私はなれたのです。
今回はそんな私があの頃の自分に届けたいと思う、そんないじめとの闘い方をまとめました。
- いじめられていると感じたらまずやること
- いじめとの闘い方
- いじめに対する正しい捉え方
いじめを受けてつらい時、どうすればいい?
―中学生・高校生のあなたへ伝えたい話
最近、学校に行くのがしんどい日が続いていませんか?
「また今日もあの人に会うのか…」
「教室に入る前からお腹が痛くなる…」
「誰にも言えないけど、本当はずっとつらい」
そんな気持ちを抱えながら毎日を過ごしているのなら、あなたは本当に頑張っています。
周りには気づかれにくくても、耐えるだけでどれだけエネルギーが必要なのか、私はよく知っています。
もし今つらい状況にいるのなら、まず最初にこれだけは伝えておきたい。
あなたは悪くない。そして、あなたはひとりじゃない。
ここから書いていくことは、「こうすれば必ず解決する」という魔法ではないけれど、あなたの苦しさを少しでも軽くするために、心からの気持ちでまとめました。
■1. いじめは“あなたのせいじゃない”
中学生や高校生の世界は、狭いようでとても複雑。
クラスの雰囲気やグループの関係性、SNSでの人間関係…
ちょっとしたきっかけで、急にターゲットにされてしまうことがあります。
でも、どんな理由があったとしても、
いじめられる側が悪いなんてことは絶対にありません。
「私の何がいけないんだろう」
「もっとうまくやらなきゃいけないのかな」
そうやって自分を責めてしまうかもしれないけれど、それは違います。
いじめは、あなたの価値とはまったく関係ないんです。
■2. まずは“身の安全”を最優先にしてほしい
正面から立ち向かう必要なんてありません。
むしろ、安全を確保することの方がずっと大事 です。
- できるだけ相手と距離をとる
- 人が多い場所にいるようにする
- 放課後や休み時間に一人になりやすい場所を避ける
- 信頼できる友達や先輩と一緒に行動する
これらは「逃げ」じゃない。
自分を守るための、すごく大事な行動です。
無理に頑張る必要なんてありません。
あなたの身体と心は、いつだって守られるべきものです。
■3. 記録しておくことは、あなたを守る“力”になる
つらい出来事を記録するのはしんどいかもしれません。
でも、証拠やメモがあると、先生や大人に相談するときにとても役に立ちます。
たとえば、
- 何を言われたか、何をされたか
- いつ、どこで
- 誰がいたか
- SNS・チャットのスクショ
- その時、自分がどんな気持ちだったか
これらは、あなたを守るための“武器”になります。
小さなことで大丈夫。思い出したときにメモするだけでもOKです。
■4. 誰かに相談することは、弱さではなく“強さ”
「誰かに言ったら悪化するかも」
「どうせ信じてもらえないし」
「自分が悪い気がして、話しにくい」
そんなふうに思う気持ち、とてもよく分かります。
でもね、相談するという行動は、自分を守るための勇気ある一歩 なんです。
友達でも、家族でも、部活の先生でも、保健室の先生でもOK。
話しやすい人で構いません。
ここでひとつだけ大切な注意があります。
■先生やスクールカウンセラーに相談するときの大切な注意
多くの先生やカウンセラーは助けになろうとしてくれます。
でも、誰もが必ず味方になってくれるとは限らない のも現実です。
- 真剣に受け止めてもらえない
- 「気にしすぎ」と言われてしまう
- 対応が遅くて状況が変わらない
- 無意識のうちに加害者側へ情報が伝わることがある
こうしたケースは、残念ながらゼロではありません。
だからこそ、相談する時は次のことを気をつけてほしい。
●相談するときのポイント
- まずは短い内容で様子を見る
- 「この話は誰にも言わないでほしい」と最初に伝える
- もし不安を感じたら、別の先生や別の窓口に相談し直していい
- 校外の相談窓口を使うのも大事な選択肢
相談先はひとつじゃなくていい。あなたが安心できる人を選んでいい。
あなたの気持ちを守るために、これはとても大切なことです。
■5. 学校以外の相談先も“頼っていい場所”です
学校の中だけが世界じゃありません。
もし学校内に安心して話せる大人がいなければ、外部の相談窓口を使っていいんです。
- 24時間対応の電話相談
- SNSでできる相談窓口
- 地域のいじめ相談窓口
- 子ども・若者向けの無料チャット相談
名前を言わなくても相談できる場所もあります。
あなたの苦しさは、「誰かに聞いてもらっていいもの」です。
誰かに話すことで、状況が動き始めることが本当にあります。
■6. 心を守るためにできること
心がすり減っていると、勉強にも集中できなくなるし、好きだったことにも気力が湧かなくなることがあります。
そんな時は、自分のためだけの時間を作ってほしい。
- 感情をノートに書き出す
- 音楽を聴く
- 好きな動画を見る
- 散歩や外の空気を吸ってみる
- ゆっくり寝る
- 美味しいものを食べる
- 信頼できる人と少し話す
どれも「気晴らし」ではなく、
あなたの心を守るために必要な時間 です。
■7. もし、あなたの周りにいじめられている友達がいたら
この記事を読んでいるあなたが、いじめにあっている友達の立場なら、こんな行動がその子を救うことがあります。
- まずは話を否定せずに聞く
- 無理にアドバイスしなくていい
- 「あなたは悪くないよ」と伝えてあげる
- 一緒に先生や相談窓口を探してあげる
- 少しでも一緒にいてあげる
あなたの「大丈夫?」の一言で、救われる人は本当にいます。
■8. 最後に―いじめは、あなたの未来を決めない
いじめの中にいると、世界がすごく小さく見えて、「一生このままなんじゃないか」と不安になることがあります。
でもね、本当は違う。
いじめはあなたの価値を奪えない。あなたの未来を狭める力なんて持っていない。
あなたにはあなたの良さがあって、強さがあって、未来があります。
この先の人生は、今のつらさだけで決まったりしません。
どうか、ひとりで抱え込まないで。
あなたが助けを求めていい場所は必ずあります。
あなたの味方になってくれる人も、必ずいます。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。
そして、あなたが安心して過ごせる毎日を取り戻せますように。
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私自身が中学生〜高校生までの6年近く、ずっといじめを受けてきた経験をもとに、今現在、どうやって心から自信のある生き方ができるようになったのか
いじめによって失われた自分らしさや自信を取り戻す方法をまとめました。
全て私が実践してきたことに加え、専門である心理学や脳科学の知識も含めて解説しています。
過去いじめに苦しんだ人や、今まさにいじめに遭っている人のために書いた本なので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。


