他社との合同飲み会がるんですけど、初対面の人ってどうも苦手で・・・。
自分から話しかけるのも怖いので、結局顔見知りに絡んで終わっちゃうんですよね。どうすれば堂々と初対面の人とも話せるのでしょうか?
「慣れ」と言ってしまえばそれまでですが、実は私も以前はとてもあがり症で、初対面の人とは打ち解けることができませんでした。
しかし、少しでも慣れるために、積極的に飲み会や人との交流の場に行くようになり、慣れるためのある手順を、私なりに築くことができました。
な、慣れるための手順ですか⁉︎
そうです。いつ、いかなる場合においても、集団という空気にはある共通点があります。
それを理解し、行動することで、知り合いが一人もいない状況でも集団に馴染むことができるようになりました。
新しいクラス、新しい職場、人見知りやあがり症で集団に馴染めない。
そんな風に悩んでいる人は本当に多くいます。筆者である私自身も、過去にはそのように集団での息苦しさに悩んだことのある一人です。
一度集団で馴染めなくなると、その場にいることすら辛くなりますよね?
今回は、そんな私がどのようにして克服してきたのか、考え方や具体的な行動に至るまで、初心者向けの解説していきます。
初対面で緊張しているのは、全員同じ
集団の中にあって、一部の人間は色々な人間といきなり打ち解けている様子を目にしたことがあると思います。
それを見て「いいなぁ〜度胸があるなぁ〜」と感じたことでしょう。
ですが、初対面の相手に緊張すると言うのは、人間であれば誰もが等しく同じなのです。
なぜなら、人間が本来持つ脳の防衛機能が働くからです。
脳は基本的に「わからない」「理解できない」「予測できない」ものに関して緊張するようにできています。
それは当然、対人にも当てはまるのです。
つまり、この世で初対面の人間と会話する時に、全く緊張しない人間はいないと言うこと。
その場で「自分だけがソワソワしてて焦ってしまう」という必要はありません。
表情や態度に出ないだけで、皆が同じように感じているからです。
まずは集団の、この心理状況を理解しておきましょう。
集団で早く馴染むための6つの手順
手順1:まずは基本。自己紹介で自分を認知してもらう
あなたが逆の立場だったらどうでしょうか?
親しい仲間内で、初顔の人が一人だけ何も喋らず、ただこちらを静観し、結局最後まで関わることがなかったら?
きっと「結局あの人は誰だったんだろう?」と思いますよね?
集団に馴染めない人の特徴は多々ありますが、私が声を大にして言いたいこと、それがちゃんと自己紹介しましょう!です。
これは、意外としているようで、できていない人が多いのです。
集団において、最も早く馴染む方法の王道が、相手に存在を認識してもらうことです。
その上で自己紹介は必須ですが、ただ名前を名乗っただけでは、相手の印象には残りません。
同じように名前を名乗って自己紹介する人が他にも多ければ、あなたの存在は埋もれるだけでしょう。
ではどうすればいいのか?
基本として、まずは必ず自分から挨拶しましょう。
あなた:「初めまして〇〇と言います。よろしくお願いします。」
相手:「初めまして、〇〇と言います、よろしくお願いします。」
あなた:「短い時間ですが、よかったら仲良くしてください。」
相手:「こちらこそ、よろしくお願いします。」
この会話は一例ですが、特徴は、自分が仲良くするつもりがあることを相手に意思表示することにあります。
何も喋らない人は「きっと嫌嫌参加しているだろうな、そっとしておいてあげよう」と周りに気を遣われ、最後まで話しかけてもらえません。
自己紹介の時に、一言、自分なりの意思表示をしてみましょう。
ちなみに、私はこれをするようになってから、今までの比にならないほど、集団に溶け込むのが早くなりました。
一時は、記憶が曖昧な名前でLINEの連絡先が数百件にも膨れたほどです。
手順2:エピソード記憶を利用し、記憶に残る引っ掛かりを作る
ここでいう引っ掛かりとは、「強い印象」を指します。
名乗るだけの自己紹介では、自分の情報が何一つ相手には伝わりません。身体に特別特徴があれば別ですが、ほとんどの場合はその他大勢に含まれ、あなたの印象は埋もれてしまいます。
一時間もすれば、「すみません、もう一度お名前教えてもらっていいですか?」などと聞かれてしまうでしょう。
ですが、この引っ掛かりを意識すると、驚くほどに相手の印象に残ります。
これは人間の「エピソード記憶」と呼ばれる記憶の種類に影響を与えたものです。
エピソード記憶とは、印象深い記憶のことです。
人間はショックな出来事やインパクトの強い、思い出深い記憶は、このエピソード記憶として脳に書き込まれます。
エピソード記憶は、一旦記憶に定着すると、普通の記憶とは異なり95歳、孫の顔がわからない認知症の高齢者であっても思い出すことができるすごい記憶なのです。
私の知る某老人ホームで、昔、このエピソード記憶のおかげで職員の虐待が発覚したケースがあります。
被害を受けた高齢者は認知症でしたが、暴力をふるわれた職員の顔と出来事は覚えていたのです。
それほどに、脳に強く書き込まれるのがこのエピソード記憶です。
一例ですが、過去、私が参加したコミュニティーで面白い自己紹介をしている女性を見ました。
「初めまして倫子(ともこ)と言います。不倫の倫に、連れ子の子で倫子です。ちなみにまだ不倫はしてないし、バツもついていません!」
この自己紹介を聞いた時は、一瞬でその人の名前と顔が頭に叩き込まれました。おそらくその場の誰もがそうであったでしょう。
10年経った今も鮮明に覚えています。
このように自己紹介に何か一言、印象に残るフレーズを入れることができれば、あなたの存在はその集団において「面白そう」「気になる人」「話しかけてみようかな」という存在に一変ます。
人との関わりにおいて重要なのは、いかに相手の印象に残るかがポイントの一つです。
エピソード記憶。コミュニケーションで利用しない手はありませんね。
手順3:今回仲良くなる人数を決めて気持ちに余裕を持たせる。
集団の規模が大きければ大きいほど、限られた時間の中で全員と等しく親睦を深めるのは困難です。
- 全員と仲良くしなければ
- とにかく嫌われないようにしなければ
- 陰キャラだと思われないようにしなければ
- 色んな人に声をかけなければ
- たくさん連絡先を交換しなければ 等々・・・
集団に入るととにかく頭の中でこのようなことを考えてしまってはいませんか?
ですが、こう言った考え方は、自分に余計なプレッシャーをかけ、結果としてますます緊張して上手く行動できなかった、という結果に終わってしまいます。
それを回避するために、あらかじめ仲良くなる人数を自分の中で決めておきましょう。
これには「何人が最適」という明確なエビデンスがありませんが、私は人によって異なると考えています。
なぜなら人によって脳内で処理できる情報量には個人差が出るものだからです。
私の場合は、最初10人と決めて臨んでいましたが、途中から情報がごちゃ混ぜになってしまい、誰がどの職業だったかもわからなくなってしまった経験がありました。
以来、少しずつ減らしていき、自分に合った最適な人数は4人であるという結論に行き着いたのです。
4人であれば、会話が進んだとしても、少なくとも私の中で情報は綺麗に整理され、混乱は生じません。
それに限られた時間の中でもバランスよく関わる時間を確保できる人数でもあったからです。
これは私の例でしたが、このように、自分の中で情報を整理しやすく、且つ時間内でそれなりのコミュニケーション時間を確保できる人数を決めることが大切です。
後々、メールでやりとりした際にも、相手の情報を覚えておくことができたので、「そんなことまで覚えていてくれたんですね!」と嬉しそうなコメントを頂けました。
自分のことを覚えていてくれる相手に、好感を持てるのは誰もが同じだと思うからです。
このようにあらかじめ親睦を深める人数を決めておけば、あとは好かれようが嫌われようが、関係なくなります。
「あとは適当に関わろう」くらいの軽い気持ちで関わることができるからです。
そう言ったターゲット外にしたはずの人ほど、仲良く打ち解けてしまうということが本当によくありました。
気楽に接した分、思わず仲良くなれてしまった。という副産物にもなり得るのです。
手順4:自分から話しかけに行く+積極的に自己開示しよう
結論、人は往々にして他人から話しかけてもらいたい生き物です。
自分から話しかけに行くのは怖い、できれば相手から話しかけてきて欲しい、誰かきっかけを作って欲しい。と誰もが思っています。
つまり、集団が多ければ多いほど、そう言った心理が強く一人一人に働いています。
ならばそれを逆手に取りましょう。
あなたが自分から話しかけることで、話題を提供できれば、相手のあなたへの注目度は上がりやすくなるということ。
そして相手の警戒心を解く方法は、笑顔はもちろんのこと、自分が何者であるかを先に自己開示することです。
先に手の内を晒すことで、話しやすい空気を作れば、相手からも自然と返答やアクションが返ってくるようになります。
手順5:連絡先の交換は交流を深めてから、相手から聞かれるのがベスト
知り合ってすぐ「連絡先交換しませんか?」と申し出ないこと。
とりあえず・・・の流れで交換することはお勧めしません。
なぜなら、連絡先を簡単に交換してしまうと、その人との関わりが希薄になってしまうからです。
「連絡先交換したし、あとからメールして関わればいいや」と思い、その人とその場で関わらなくなってしまうからです。
これは相手にも同じ状況が生まれてしまうからでもあります。
これは私自身がよくやってしまった失敗例です。
自宅に帰ってから連絡先を見返しますが、手当たり次第交換したがために、顔と名前が一致せず、
「こんな人と連絡先交換したっけ??」
と交換したことすら記憶が曖昧になってしまいます。
そしてそれは往々にして相手も同じです。
対して関わらないうちに、言われるがまま連絡先を交換したために、あなた以上に「この人誰だっけ?」となっています。
あなたのことは完全に忘れられていると心得ましょう。
つまり、手順1で挙げた存在認識もなく、手順2で挙げた記憶にすら残っていない状態で、早々に連絡先を交換してはいけない。と言うことです。
交換するタイミングは、ある程度お互いに打ち解けてからにしましょう。
少なくとも名前や年齢、職業などの基本情報はもちろんのこと、少し言いづらいプライベートな話が相手出たら良いタイミングです。
最も良いのは相手から「連絡先を交換しましょう」と言われることです。
「あなたに関心がありますよ」という姿勢を見せる意味では、自分から申し出ることはノンバーバル(非言語的)なメッセージになるからです。
そして自分からアクションを起こさせることで、少しでも記憶に定着してもらう。
そのためにも、ある程度親睦を深めたタイミングで、相手から交換を名乗り出てもらえるのが、これまでの私のベストな条件でした。
手順6:集団の会話に参加する時は、オーバーリアクションで共感すること
これは私がよく利用する方法です。
よくあるシーンでは、すでに複数人で会話が盛り上がっており、どう見ても自分の入る余地がないように見える場面です。
しかしどんな会話にも、その会話の中心人物がいるものです。
つまりはその話題を最初に出した人物ということ。
その人物に直接声をかけるのです。何気なく側に行き
「すみません、会話が聞こえちゃったのでついつい声かけちゃいましたが、『それ、めっちゃよくわかります!』」
と、いつもの三割り増しのオーバーリアクションで共感してみましょう。
一時的に会話の流れを自分に向けてるため、恥ずかしい気がしますが、その場の全員に対して自分が今から会話に参加しましたよ!という何よりものサインになるのです。
これはかなり難しいシチュエーションからの介入方法ですが、多くの場合自分のいるテーブルでも同様に話題の中心人物が話を始める場合が多々あります。
その場合は、すでに自然な流れで自分も参加している空気になりますが、会話に飛び込むのには勇気が出ないもの。
よくありがちなのが相手の話題にとにかく質問を投げかけることですが、さらに効果的なのはオーバーリアクションで共感することです。
「自分の話はウケてるかな」「つまらないと思われてないかな」等。
多くの場合、話し手は、その他大勢の聞き手がちゃんと自分の話を聞いているかずっと気になっているものです。
そんな話し手の目を見ながら、少し体を前のめりにして、大きく頷くなどの相槌をしてみましょう。
「あの人は自分の話にすごく共感してくれている」と思わせ、話し手の注意を自分に向けてしまいましょう。
反応が良い人がいれば、話し手は嫌でもあなたに注意を向けます。そして、次第にあなたに向けて会話をしようとします。その方が安心するからです。
ここまでくればあなたが会話に参加するのは難しくありません。
あなたが思うことを質問したり、共感したりしましょう。または「今の話面白いですね!」と、まだ会話に参加しきれていない人に話を振れば、あなたがその場の流れを掴むことだってできます。
つまり、あなたが積極的に話を展開する必要はないということ。勝手に話し出す「おしゃべりさん」に便乗すれば良いのです。
まとめ
いかがでしたか?今回は人見知りが強すぎて、集団に馴染めない、早く馴染むにはどうしたら良いのか?という悩みに関する答えを、私の経験をメインに解説しました。
初対面というのは、何回場数を踏んでもそれなりに緊張しますよね?
でもそれは人として仕方のないこと。私はそうやって割り切ることで良い意味の開き直りができたように感じます。
同じ悩みを持つ人がこの記事を読んで頂けたなら、是非参考にしていただけたら嬉しく思います。
今回の投稿が、人見知りで悩む読者の方にとって、解決の一助になれば嬉しく思います。