- 正しいことを言っているのに煙たがられる
- 改善提案をしても空回り
- 上司より目立ってしまい、警戒される
- 実力はあるのに「扱いづらい人」扱い
これを読んで共感できるあなたは、おそらく改革派の素質を持った「出る杭」になりやすい人かもしれません。
そんなあなたもこんな苦い経験をしたことはありませんか?
みんなのためにとしたことが、なぜかみんなから嫌煙されてしまうこと。
守りたいものに背中から刺される苦しみ。辛いですよね💦
刺激に対して自分で課題を見つけ、自分で問題提起し、自分で解決のためのアクションを取れるあなたは正しく「出る杭」タイプ。
「出る杭」と聞くと「出る杭は打たれる」というネガティブな印象を持たれやすいのですが、実際はそうではありません。
本来改革派気質なあなたは、誰よりも職場になくてはならない人のはず。
「出たくても出れない杭」よりは遥かに有能なはずです。
しかし残念ながらあなたの上司たちや環境があなたを使いこなせないだけなのです。
私自身も長年そのことに苦しみ、あることがきっかけで働き方の戦略を大きく見直しました。
そこでに身につけたのが「したたかさ」です。
私はとある社長と出会ったことで、表で行動できる人間が水面下で動くことで、何倍も有能な人間に化けることを教わりました。
彼もまた私と同じ境遇から、このしたたかさによって力をつけた人でした。
今回は、そんな「出る杭」もとい「出れる杭」の人に対して、表に出ずに水面下で全体の主導権を握る方法を解説していきます。
- したたかさとは?
- 出る杭タイプの人が嫌われる理由
- 出る杭がしたたかさを身につけると最強になる理由
- したたかに生きる具体的アクション
したたかさとは
したたかさとは
強さを隠せる強さのことです。
目的を見失わず、その場の勝ち負けにこだわらない強さのこと。
- 目先の勝利にこだわらない
- 自分の立ち位置を変えられる
- 最終的な結果を取りに行く
さらに深く定義するなら感情ではなく目的から逆算して行動を選べる知性とも言えるでしょう。
多くの人は
- 悔しいから反論する
- 正しいから主張する
- 評価されたいから前に出る
と、正義感や使命感、感情的な行動によって自分にベクトルが向きやすいのです。
これはしたたかさとは程遠い行動です。
しかし、したたかな人間というのは、無理にその場で勝とうとはしません。
- これは言うべきか
- 今言うべきか
- 誰に言わせるべきか
ここまでを考えて最終的に目的を成就させ、勝ちをとる能力のこと。
自分ではなく他人をも利用して、時に手段を選ばず状況をコントロールする。
影の戦略家に近い存在です。
よく誤解されやすいのが「狡猾さ」「卑怯」という言葉で表現されてしまうこと。
こういった表現としたたかさはにて異なるもの。
狡猾さは人を騙すことが目的に行動することで、卑怯は自分だけ得するために人を利用すること。
一方、したたかさとは目的のために柔軟に立ち回ること。
つまり
正面突破だけが強さじゃないと知っている人のことなのです。
出る杭タイプほど「したたかさ」が必要
実はしたたかさという能力は、「出る杭」タイプの人ほど必要な能力なのです。
なぜなら出る杭タイプの人は
- 行動力がある
- 発言力がある
- 改善意識がある
という組織改革や状況打開に必要不可欠な要素をすでに持っているからです。
ですが、その一方で
- 敵を作りやすい
- 目立つ
- 警戒される
という避けられない特徴も持っています。
むしろこういったネガティブ面の特徴が仇となって、目的が成就せず、周囲から面倒臭い人という誤ったレッテルを貼られてしまいがちでもあります。
でも良い面に目を向けると、前に出る力に「引く力」が加わることで最強になるのです。
冷静に状況を見ることができても、多くの人は敵を作ることを避けたり、責任を負うことを嫌って、自分がリスクを負ってまで行動することができないのがほとんど。
最初から空気を読もうとする人はそもそも影響力を持とうとしないのです。
つまり、したたかさの素質はあっても行動力がない、というのが実情です。
こういった慎重タイプの人に行動力を身につけろ、というのは非常にハードルが高い。
しかし、出る杭タイプのように、元々行動力や改革意識が備わっている人は、行動や考え方に少しの工夫を加えるだけでしたたかさを身につけることができます。
出る杭は折れなければ最強になる可能性があるのです。
ここで決定的に差が生じるのです。
ここでは出る杭タイプほど、したたかさとの相性が良いということを覚えておきましょう。
出る杭タイプがやってはいけないこと3選
正論で人を追い詰める
出る杭タイプによくあるのは、自分の意見に絶対の自信があるが故に、正論で人を殴ることです。
- 事実
- データ
- 論理
を揃えて正面から反論する。比較的能力が高い傾向にある「出る杭」タイプは、絶対に相手を論破できるだけの材料を揃えることができるでしょう。
でも組織ではこれが危険なんです。
なぜなら
正論は、人の逃げ道を奪う。
逃げ道を失った人はどうするか。
- 素直に認める → ほぼない
- 防御する → 多い
- 相手を敵認定 → よくある
つまり
議論には勝つが、人間関係で負ける。ということ。
一方で、したたかな人はこう考えます。
「この人の顔を立てたまま通す方法はないか?」
したたかな人間は、ごく自然な流れで結果を求めます。
他人を否定するということ、敵を作ることのデメリットを十分に理解しているからです。
目的成就の前に人間関係が崩れると、達成が困難になってしまうことを知ってるのです。
だから極力敵を作らず、意見が対立する相手すら気持ち良い状態にし、利用する。
最高の形で結果を残す。
成果や努力を“自分で”主張してしまう
出る杭タイプの人は、自信もあって結果を出せる力があるので、ついつい気持ちが大きくなりやすく、その分他人に認めてもらいたい、評価されたいという承認欲求が高くなりがちです。
- 改善提案する
- 実際に行動する
- 成果を出す
ここまではいい。
問題はその後です。
自分で説明しすぎる。
- 「自分がやりました」
- 「前から言ってました」
- 「この方法の方がいいです」
これは悪意がなくても、周囲にはこう映ってしまっています。
- 自慢する嫌味な人
- マウントとる苛立たしい人
- 自己主張が強いナルシスト
すると起きるのがこれ。
「あの人は有能だけど扱いづらい」
このように、せっかく出した結果も主張の激しさ故に周囲からの評価が下がりやすく、結果として面倒臭い人と思われがちになります。
一方のしたたかな人は逆のことをします。
- 他人に話させる
- 上司に説明させる
- チームの成果にする
もちろん人間ですから、努力したことを自慢したい気持ちはよくわかります。
自分の成果をアピールすることは非常に重要です。
ですが、それをあえて戦略的に行わないのが、したたかな人間のやり方です。
自己主張が強い人の内心はこうです。
- 自分で主張しないと誰にも気づいてもらえないかもしれない
- 頑張ったのだから誰かに賞賛されたい
- 他人の手柄になったらどうしよう、その前に自分でアピールしなきゃ
気持ちが焦ってしまい、結果自分からペラペラと手の内を明かしてしまうのです。
その場で勝とうとする
実は「出る杭」タイプの人にはある特徴があります。それが
瞬間勝負をしがち。という特徴です。
会議
議論
現場
その場で
- 正しさを証明したい
- 間違いを正したい
- 論破したい
そう考えて一々その場での勝ちにこだわっているんです。
心理学的には負けず嫌いな人が「出る杭」タイプになりやすいという傾向があります。
その傾向からも分かるように一瞬でも相手に押されたと感じると負けた気分になって、何がなんでも勝ちに行ってしまいます。
その意固地さが相手に伝わり、相手はこれ以上あなたの機嫌を損ねて事態を悪化させまいと言葉を閉ざし、形式的にあなたに勝ちを譲っているに過ぎないのです。
つまり、意地になって勝ちに行くほど、あなたは「面倒臭い人」「関わりたくない人」と周囲から警戒されてしまうのです。
最後には正論モンスターの称号を獲得してしまうでしょう。
そうなればしたたかさはもう諦めるべきです。
でもしたたかな人はこう考えている。
「この場で勝つ必要はあるか?」
例えば
- 今は流す
- 別の人から提案させる
- 後で根回しする
一旦負けたと見せかけておいて、最後の最後に結果として
最終的に自分の案が通る状態を作るのです。
つまり
その場で勝つ人と、
最後に勝つ人は違う。
その場で何がなんでも勝とうとしてはいけません。
それによるデメリットを十分に想像してみましょう。途中どれだけ勝っていても、最後に負けれは意味がないのです。
出る杭が損をする構造
出る杭タイプの人は“間違っている”から叩かれるわけではありません。
“構造的に目立つ”から叩かれる。というだけなんです。
人は「脅威」を排除しようとする
人間には無意識の比較本能があります。
職場では常にこういう比較が起きています。
- 自分より仕事ができるか
- 上司に評価されそうか
- 自分の立場を脅かすか
ここで目立つ人が出るとどうなるか。
多くの人はこう感じる。
「この人は優秀だ」
ではなく
「この人は危険だ」
これは悪意というより防衛本能といえます。
だから組織ではよくこういうことが起きる。
- 能力より“安心できる人”が残る
- 優秀でも“扱いづらい人”は遠ざけられる
組織は有能な人より、安心できる人を守る傾向がある。
この組織の本質を理解しないと、あなたが能力を発揮すればするほど、あなたは周囲から警戒され、報われない努力をすることになってしまいます。
組織内では能力を発揮しつつも、周囲が「安心」できる心配りや立ち回りが必要になります。
これが高い能力を持ちつつも全体をコントロールする本当の「したたかさ」なのです。
正論は「面子」を壊す
組織内でしたたかに立ち回る上で必ず避けては通れない壁があります。
それが
面子(メンツ)です。
例えば
- 上司の判断
- 先輩のやり方
- 昔からのルール
これを正論で殴り崩すとどうなるか。
その瞬間、議論はこう変わってしまう。
仕事の話 → プライドの戦い
人は
- 間違いを指摘される
- 公の場で否定される
と防御モードに入ってしまい、相手の言葉を素直に受け止められなくなってしまいます。
すると次に起きるのは
- 内容ではなく人を攻撃
- 意見ではなく人格評価
つまり
本当に必要な正しい提案が通らなくなる。正しいことをしているはずなのに否定される。という誰も得をしない非生産的な状態に陥ってしまうのです。
一方で、したたかな人はここをめちゃくちゃ重要視している。
だから
- 正面から崩さない
- 相手に言わせる
- 時間をかけて変える
正論で相手を否定せず、相手に言わせて決断させることでスムーズに導入し、決して焦らずじっくりと結論まで詰めていく。
そしてここぞという一手で一気に詰める。
正論を一方的に振り翳しているうちは、あなたの努力は決して実ることはないし、実ったとしても思ったような評価や信頼は得られないでしょう。
組織は「波風」を嫌う
組織の本能はまさしくこの一言で言い表せます。
安定。
新しい提案は基本的に
- 変化
- 手間
- リスク
を生む。だから組織の多くの人は無意識にこう思うのです。
「今のままで困ってないし変えなくてもいい。」
すると何が起きるか。
改善提案をする人は
問題提起をする人になる。
つまり周囲にはこう見える。
- 面倒を増やす人
- 空気を乱す人
- 今のやり方を否定する人
これが「出る杭が浮く」最大の理由なのです。
民俗学的に日本人は農耕民族であり、集団で協調して生きてきた文化があります。
そのため異物を持ち込み、調和を乱すものを排除しようとする排外的文化の一面があります。
そして脳科学的にいえば、人は「変化」には必ず脳が恐怖心を抱くようにできているんです。
これは人間であれば人類例外なく備わっている脳の防衛本能だからです。
原始時代に狩をしていたころ、安易に住む場所や狩場を変えるのは危険でした。
獲物にありつけない可能性や、逆に獰猛な獣に自分達が捕食される可能性があったからです。
こうした背景から、人間なら誰しも変化には強いストレスを感じるようになっています。
脳の仕組みだけには絶対に誰も逆らうことはできません。
この本質を理解しておくだけでもあなたの立ち振る舞いは大きく変わっていけるでしょう。
「出る杭」タイプが最強になる瞬間
「出る杭」タイプが最強の存在に豹変する瞬間
結論から言うと、
出る杭が「影響力の構造」を理解した瞬間。
出る杭タイプの人はもともと
- 行動力がある
- 正義感がある
- 改善意識がある
つまりエンジンそのものは非常に強いんです。
問題はただ一つ。
戦い方を知らないこと。
正面から戦う戦術しか知らない、それだけなんです。
これでは無駄に兵士を死なせる突撃しか脳がない無能な指揮官と変わりません。
優秀な指揮官とは状況に応じて柔軟に立ち回り、被害を最小限に、最大の結果を求めます。
したたかさとはこれによく似ている。
時に攻め、時に逃げ、時に守り、ここぞという時に一手で詰める。
したたかさとは全てを戦略的に行うことでもあるのです。
出る杭が最強になるためのステップ
第1段階:正面突破型
ここが出る杭タイプの多くが躓く段階です。
特徴
- 正論を言う
- 改善提案する
- 行動する
- 責任を取る
でも結果は
- 敵が増える
- 疲弊する
- 評価が伸びない
ここで大半の人は心が折れてしまいます。
第2段階:現実理解型
必死に活動し、結果を出し、それでも否定され、報われない。「出る杭」タイプの人はここで初めて気づくのです。
「正しさだけでは通らない」
ここで学ぶべきが
- 人の感情
- 立場
- 組織の力学
この段階でできるようになることが
- 少し引く
- 空気を見る
- タイミングを待つ
これはできてようやくしたたかさの芽が出る段階なのです。
第3段階:影響力設計型
ここで「出る杭」タイプは最強の段階になります。
この段階の人は
自分が前に出なくても状況を動かせる様になります。
例えば
- 誰が言えば通るか知っている
- どの順番で話すべきか知っている
- どのタイミングなら反対されないか知っている
つまり
状況を設計する能力が磨かれる。
影の主導者になれるのです。
しかし、本当にしたたかな人は、最初から影にいるわけではありません。
みんな一度は正面で戦った経験があるものなんです。
だからこそ、
人の動きも、組織の弱点も知っている。
全体を広く把握できるのはしたたかさに必要不可欠な能力ですが、それは自然と身につくものではなく、正面の戦いも裏の戦いも両方知っているからこそ得られる上位スキルなのです。
終わりに
いかがでしたか?
目の前の状況に対して自ら課題を見つけ、問題提起し、解決のためのアクションも起こせる。
そんな行動派な「出る杭」タイプの人は企業にとって毒にも薬にもなる双刃の存在です。
しかし企業側もそんな「出る杭」タイプをどう扱っていいのかわからない状態が実情。
何かを変えようとする「出る杭」タイプはこれからも否定してくるアンチとの関わりは避けて通れないでしょう。
だからといって、出る杭になることをやめる必要はありません。
必要なのは、出方を変えることだからです。
前に出るだけが影響力ではない。
水面下で流れを作ることもまた、強さである。
このことを理解し、したたかさを身につけることができれば、もはやあなたは誰も無視できない最強の存在に豹変するのです。
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