最近、悩みを相談していた人から避けられている気がするんです。
以前は積極的に悩みを聞いてくれていたんですが、最近はよく理由をつけては僕を避けるようになりました。僕は嫌われてしまったのでしょうか・・・?
どんな内容を相談していたんですか?
日常の嫌なことや、大きな悩みまで色々です。
ん〜・・・それはちょっと相談のし過ぎかもしれませんね。相手はあなたと距離を置いているのかもしれません。
力になってあげたいとは思うのかもしれませんが、相手にもあなた同様に悩みがあります。そんな中、他人の悩みをずっと聞き続けるのって、なかなか負担が大きいんですよね。
独りで抱え込まず、誰かに相談すること、相談できる環境があることはとても素晴らしいことです。
しかし、相談するのにも相手は自分と同じ人間です。相手には相手の事情があり、プロの職業カウンセラーではありません。
自分に悩みがあるからと、時と場合を選ばずに相談してしまうと、時に人間関係が悪化してしまうこともあります。
結果、独りで悩みを抱え込まなければならなくなってしまうでしょう。
相談する側もされる側も、双方が良い関係で行われるのが理想です。
すぐに相談したくなっても、まずは少し待ってみる
不安に駆られている時、私は
「とにかく行動しましょう。不安になるのは動かないから」
と言い続けていますが、場合によってはしばらく待ってみるのも手の一つです。
今すぐに手を打たなければならないような性急な悩みでないのなら、ひとまず時間を置くことで冷静になり、考えがまとまる可能性があるからです。
期間は3日〜7日程度空けてみるようにしましょう。
すぐに相談したくなってしまう人の特徴としては、不安な気持ちを持ち越すことができない場合が目立ちます。
「今すぐに誰かに聞いてもらわないと不安で眠れない!」という人です。
通常、不安なことや気になることがあっても、その不安な気持ちを自分なりの対処療法で上手に処理し、然るべきタイミングまで保つことができます。
すぐに相談しないと我慢できない人、というのは、自分の気持ちを落ち着かせる対処療法が苦手な人なのです。
独りで抱え込んだ時、絶対に取るべき行動
すぐに相談せず待っている時も、なかなか気持ちは落ち着かないものですよね。
そんな時の対処療法は具体的にどのようにすれば良いのか?
これは人によって相性がありますが、私が実践しているのが
- 十分な睡眠
- 問題を紙に書き出して頭を整理する
です。少々ありきたりかもしれませんが、とても大切なのことなのでよく覚えておきましょう。
まず、何よりも十分な睡眠は必須です。
深刻な悩みがあるほど、夜は眠れないものですが、睡眠が不十分だと冷静な判断ができません。
脳のパフォーマンスを十分に保つ意味でも、睡眠は大切にしましょう。
睡眠が6時間未満の状態が何日も続くと、脳は酩酊状態と同じ程度の判断力しかできなくなります。
泥酔状態でまともな判断ができないのは想像に苦しくありません。
問題を紙に書くのは、可視化して整理するためです。
悩みで頭がいっぱいの時は、脳内で複数の情報を同時に処理する能力(以下「作業記憶」)が下がっています。
作業記憶が十分に機能されないと、判断を誤ったり、思い違いをして事態を悪化させます。
状況を正しく整理し、優先順位をつけることで、今自分がするべき行動が明確になり、安心に繋がります。その作業を円滑にするため、紙に書き出し、可視化することは、脳の作業負担を軽減することになるからです。
悩みを聞いてもらう時のマナー4選
自分も相手の相談に乗る
相談する状況で双方にとって好ましくない状況とは、普段他者の相談に乗らない人が、自分が辛い時のみ相談に欲しいと迫るケースです。
これは周囲が一歩引いてしまっている状況を、本人は気付けていません。
普段あまり関わらない人が、話すたびにネガティブな重い相談をしてきたらどうでしょうか?
聞き手はやはり辛いでしょうし、次第に人は離れていきます。
ここでもやはりwin-winの姿勢は重要です。
普段から相手の相談や雑談にもよく耳を傾け、親睦を深めている人が相談する分には、周囲も悪気はしません。
相談する・・・ということは、相手の貴重な時間を使わせてもらうということ。
その見返りとして普段からあなた自身も周囲の人の愚痴や悩みに耳を傾けておく習慣は必要です。
すぐに相談したくなっても、相談するタイミングを考える
相談するにもタイミングはとても大切です。あなた同様に、相手も深い悩みを抱えているかもしれません。一見元気そうに見える人でも、プライベートでは深刻な悩みを抱えていることもあるでしょう。
そんな時にこちらが一方的に「ねぇ聞いて聞いて!?」と迫ってきたらどうでしょう?
せっかく仲の良い間柄でも少々しんどく感じてしまうかもしれません。
ましてや仕事中のプライベートな相談はあまりお勧めしません。
特に休憩中に自分の深刻な悩みを始める人を見かけますが、激務の中ほっと一息ついている最中に第三者の重い相談話は、ストレートに相手を疲れさせてしまいます。
相談に乗って欲しいことがある場合は「相談に乗って欲しいことがあるんだけど、今度時間もらえるかな?」とアポを取りましょう。
くれぐれも突撃取材のように唐突に悩み相談をしてはいけません。
相手にもペースがあることを理解した上で相談に乗ってもらいましょう。
相談したくなったら、内容によって相談相手を変えてみる
そもそも、相談するに際して内容によって適した相談相手というものがあります。
お金に関することなら弁護士。子供のことに関することは学校、職場の悩みなら同僚や上司、等々。
どんな悩みも、一人の決まった人間にしてしまうのはあまり良くありません。
その悩みには適した相談場所という物があるはずです。もし、あなたがただ辛い気持ちを聞いて欲しいだけなら友人や知人でもいいかもしれません。
しかし、具体的な解決方法を求めているのなら話は別です。内容が重ければ重いほど、相談にのる側も発言には慎重になりますし、その言葉に責任だって取れるわけではない。
相手からすれば「この人の相談は中身が重いし、下手なことは言えないから面倒臭い」なんて思われてしまいます。
仕事上のハラスメントなら上司以外なら労働局や弁護士なども良いでしょう。同僚に相談するよりよほど具体的な解決策を提示してくれるでしょう。
相談するなら「わたしはどうすればいい?」の丸投げは厳禁
これは何かを相談する上でお勧めできない行動です。
気持ちが沈んでいるとき、冷静な判断はできないもの。しかし「どうすればいい?」と全てを相手に丸投げする姿勢はお勧めできません。
なぜなら、相手は自分の言葉に責任を感じてしまうからです。自分が言った言葉で状態が悪化したらどうでしょう?
無神経な人ならまだしも、あなたの相談に乗ってくれる人の多くは親しい間柄の人が多いのではないでしょうか?
その分あなたのことを真剣に考えてくれる反面、自分の言葉であなたがさらに傷つく結果になれば、少なからずショックを受けてしまうのです。
それが積み重なれば、やがて重荷に感じてくるのは時間の問題となるからです。
そこでお勧めするのは、可能な限り「自分がどうしたいのか」という意見を考えておきましょう。
悩んでいる内容に対して、自分なりの解決方法を考えるのは難しく、答えもすぐには見つかりません。
ですが願望や理想の形を思い浮かべることはできるのではないでしょうか?
相談相手も、まずはあなたがどうなりたいのかがわからなければ力にもなれません。
誰に相談するのにもまず、自分なりの決着を可能な限りイメージするようにしておきましょう。
目指すべき形が定まれば、相談する側も、相談される側も、話を進めやすくなります。
自分の問題の決着を、相手に丸投げする行為は、自分の問題から責任放棄したも同然であると、心得ておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は相談を焦る人に向け、悩みを相談する際の気をつける点や、相談相手への配慮するべき点などについて綴りました。
実際に深刻な悩みを抱えたとき、人は冷静ではいられなくなりますよね。それは私も同様です。
そんな時、誰に、いつ、何を相談すればいいのか、パニック状態の頭では冷静に判断することはできません。
そんな時だからこそ、判断を急がず、無闇に相談して事態を拡大しないよう心がけたいものですね。
今回の投稿が悩みを抱える読者の方にとって、参考になれば嬉しく思います。