許せない!ずっと味方だと思っていたのに、この間仕事で手柄を同僚に持っていかれた!
それは災難でしたね。その同僚の方は謝ってきたのですか?
とんでもない!謝るどころか何食わぬ顔で話しかけてくるんですよ!裏切ったことを無かったことにしようとしてるんです絶対!
・・・。実際その同僚の方は「裏切った」と思っていないのでは?
・・・え?
信頼してた人に裏切られた時はひどく傷つきますし、トラウマになってしまうことだってあります。
あの人は味方だと思っていたのに、いざという時なって手のひらを返された!
こんな経験は誰もがあるでしょう。まるで背後から撃たれたような、とても辛い気持ちになります。
深く傷つき、時に周囲全てに疑心暗鬼になってしまうこともあるのではないでしょうか?
今回の記事を読めば、裏切られる恐怖や傷つく恐怖から少しでも解放されるかもしれません。
裏切るとはどういうことか
裏切るというのはどのような状況を指すのでしょうか?
「約束や同盟関係を捨て相手に寝返る等の行為や、契約とは違った、もしくは期待はずれな事象に対し用いられる言葉」
まず、「裏切り」と検索すると上記の文が出てくるかと思います。
相手の予期しない行動に出るということでしょう。
ここで重要なのは、そもそも「味方でいましょう」という約束を交わしたのかどうかです。
前述したように、裏切るという言葉が成立するには、あらかじめ何らかの約束や契約を交わしている必要があります。
ですが、人間関係において事前にそのような約束をすることはほとんどありません。
特に日本人は、そういった小っ恥ずかしい言葉を正面切って伝えることを避ける傾向にあります。
そして実際に裏切り行為があった場合に、「あなただけは私の味方だと思っていたのに」という状況が出来上がってしまうわけです。
実際に言葉に出して伝えていないのですから、当然このような状況になりますよね。
私は以前からよく思っているのですが、多くの日本人は、以心伝心という言葉に期待以上の効果を持っているようにさえ思えます。
そもそも人間は、自分以外の他人に興味がない生き物、それが本質です。
なのに、自分の考えは親しい間柄なら当然伝わっている、と錯覚してしまうのです。
この認識の違いを、まずは知っておく必要があります。
いずれにしても裏切られるのはとても辛いのです。
「裏切られた」という感覚と「相手への期待値」は比例します。
ショックだった分、それだけ相手へ期待していたということです。
できることなら、こういった行為は無いに越したことはありません。
裏切りられた!はいつも一方通行の感情である
繰り返しになりますが、事前に何の約束もしていなければ、同盟関係はそもそも成立していません。
そして通常の人間関係においてはその状態が多い。
これらの状況から言える結論はただ一つです。
「裏切られた」という感覚そのものが、自分の一方的な感情に過ぎないということです。
つまり、相手は裏切った自覚すらないことが殆どだと知っておきましょう。
人は環境や成長に伴って、考え方や価値観が変わっていくものです。結果、行動だって変わります。
今まではあなたの考えに近かった人も、時間が経てばそれは変わっていくものなのです。
昔、仲の良かった人が、久しぶりに会うとなんとなく馬が合わなくなっているのは、お互いが成長し、変わったからです。
人間関係において、裏切り行為というのは、お互いが知らない間に起こっているものなのです。
私はこれを悪意のない裏切りと呼んでいます。
大前提として裏切らない人はいないと考えておくほうが自然なのです。
他人事ではない。あなたも知らずに誰かを裏切っている
次は裏切られた側の視点で見ていきましょう。
前述したように、「お互い味方でいましょう」という何の約束もない状態では、そもそも裏切り行為は発生すらしていません。
そして、それはあなた自身にも同じことが言えるのです。きっと誰かは、あなたのことを味方だと思っていたことでしょう。
しかし、当のあなたは別にその人に対して味方であるという認識はなかった。
話し合いの場で、あなたに自分の意見に賛同してもらえなかった相手は、さぞや裏切られた気持ちでいっぱいでしょう。
人間関係にはこういった思い込みによる行き違いが溢れています。
これもまた、悪意のない裏切りなのです。
お互い、こればかりは、どうあっても回避することはできません。
裏切られた!と感じた時の対処法2選
対処法1:人は良くも悪くも変わるもの、と考える
ここまでの話で一つ誤解がないようにしたいのが、他人を信用するなということではありません。
相手に裏切るつもりがなくても、一方的に期待して、一方的に見限り、一方的に失望する。
これではいくらなんでも相手が気の毒です。もはやあなたの独りよがりになってしまいます。
今、この人と信頼関係がある。しかしこの人もいずれは良くも悪くも変化していくのだ
常にそう思っておきましょう。
それでも、「裏切ったあいつを許せない!!」そう思ったら、その時は潔く忘れましょう。
繰り返しになりますが、相手は裏切った自覚すらないかもしれないのです。
そんな相手に、いつまでも怒りを抱いていても、それは率直にいって時間の無駄です。
失った分は取り返さなくて良いのです。
あなたが相手を憎んでも、悲しんでも、時間は皆平等に流れます。
そして時間は決して傷心したあなたに寄り添ってはくれないのです。
時間の本質とは残酷にもただ平等に流れていくだけなのです。
失った分を数えようが、未来に目を向けようが、費やす時間は変わらないのですから。
あなたが憎めば憎むほど、その人はあなたの中で永遠に消えない存在となってしまいます。
ましてや仕返ししようなど思わないこと。一生記憶にこびりつきます。
相手を憎むほどのエネルギーがあるのなら、それを、これからの自分のために注力するのが、建設的ではないでしょうか。
対処法2:誰に対しても過度な期待はしないこと
相手に悪意がなくとも裏切りの状態は起こりうる、裏切らない人はいないが前提。というお話をしました。
私は実体験として、どのような相手にも一律過度な期待はしないこととしています。
少しドライに聞こえるかもしれませんが、何度も言うように、味方だと思っているのはあなたの片思いである可能性がほとんどだということです。
いくら仲が良くても、職場などの公共の場では、表面上そう接しているだけの可能性が高いからです。
悩みが職場なら、なおのこと期待はしないほうがいい。
なぜななら、職場とは本来友達を作る場ではありません。
自分の成長の場であり、生活費を稼ぐ場であり、自己表現の場であり、社会貢献の場であり、目的はそれぞれあるはずです。
信頼に足りる友人とは、その過程で偶然出会う、宝物のようなものなのです。
その他大勢とは、仕事上の利害関係で繋がるのが最も合理的でさっぱりした関係なのかもしれません。
仕事は仕事と、割り切った働き方ができるようになるといいですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は人間関係の中でも特に根深い「裏切り」をテーマに私の人生観に専門知識を加えた考え方と、対策を綴りました。
信頼していた相手からの裏切りは辛いものですよね。特に期待していた分だけショックです。
しかし他人の気持ちとは往々にしてわからないもの。
仲間だと思っていたのが自分だけだった、というのは案外少なくないのかもしれませんね。
今信頼を置いている人に不安を感じたときには、この記事を参考にしてみてください。
今回の投稿が、人間関係で苦しむ読者の方にとって、解決の一助になれば嬉しく思います。