僕は結構仕事頑張っていますし、職場に貢献してるつもりなのに、なぜか周りの同僚ばっかり評価されてるんです。頑張ってもなかなか認めてもらえてない気がして、不公平なんですよね!
なるほど、それは不満にもなりますよね。しかし、それはもしかしたらあなたのアピール力に改善の余地があるのかもしれません。
アピール力??
そうです。なぜなら、上司というのは、あなたの仕事の細部まで見て評価しているわけではないからです。彼らはあなたの監視役ではありませんからね。
つまり、ある程度自分で自分を売り込むアピール力がなければ、本当に頑張っていることやあなたの思いは届かないのです。
では同僚たちはそのアピール力が高いということですか?
そういうことになりますね。今回の記事を読めば、きっと誰もあなたのことを無視できない存在に近づけます。
自分は時間も労力もかけて、人一倍仕事を頑張っている・・・
それなのに自分よりもゆったり仕事している同僚の方が評価される。
そんな不公平さを誰もが感じたことがあるのではないでしょうか?
今回は組織内において、自分の努力が正当に評価されるための正しいアピール力を、筆者の体験談をもとに解説していきます。
アピール力とは自分のことを知ってもらう能力
自分を積極的にアピールするって、少し抵抗感がありますよね。
最近では「あまり目立ちたくない!」という人も多いはず。
しかしいざ自分がやりがいのあることを見つけた時、その努力が周囲に正当に評価されなかったら悲しくありませんか?
そんな時のために、自分自身の存在をしっかりと認識してもらうための方法を知っておくことは、けしてマイナスにはなりません。
特に昨今はSNSによる発信をする人も多くなりましたよね。
アピール力がなければSNSでもフォロワーを伸ばすことはできませんし、あなたのアカウントのファンを作ることができません。
ここでいうアピール力とは、ただの成果報告ではなく自分自身の価値を正しく理解してもらうことにあります。
自分の価値とは、周囲の人間にし対して、自分がどのような役割を担うことができるのかを理解してもらうことです。
よくありがちな、自慢話のような、成果を誇張する行為ではないことを、まずは理解しておきましょう。
自分を正しくアピールする方法4選
キャラクター設定をしよう
まずは自分が「何者なのか」を知ってもらうことから始めましょう。
キャラクターとは「〇〇さんってこういう人だよね」と印象付けることを目的にしています。
なぜキャラクター設定が必要なのかというと、兎にも角にもあなたの存在を周囲に認知してもらい、記憶に残る必要があるからです。
今、あなたが退職、転職、転校したら、5年後に一体何人の人があなたのことを鮮明に思い出せるでしょうか?
逆に過去であった人の中で、あなたは何人の人を正確に覚えていますか?
名前は?容姿は?年齢は?性格は?
私が唱えるアピール力の第一段階とは、まず他人の記憶に自分の存在を強く刻み込む作業を指します。
そのために必要なのがキャラクター設定なのです。
芸人の有吉さんは「毒舌キャラ」で一躍有名になりましたよね?
ノンスタイル井上さんは当時「ナルシストキャラ」、ひろゆきさんは「論破王」など呼ばれています。
皆その人を象徴するキャラクターを持っているのです。
「この人、こういうところ腹立つわ〜」って思われる部分にこそキャラクター要素がある。
私の友人で芸人をしている人はそう言っていました。
他人の記憶に残るためには、良くも悪くも「刺激」としてのキャラクターが必要不可欠なのです。
自分の仕事に「個性」というひと工夫を
当たり前のことを、当たり前のように頑張ったとしても、今の社会ではあまり賞賛されないでしょう。
なぜなら、できて当たり前のことに、人は注目しないからです。
だからと言って、人一倍成果が出るように努力する必要もありません。
答えは、自分の仕事に個性を取り入れることです。
自分の仕事にオリジナルの要素を入れる、といえば良いでしょうか。最近では付加価値とも言います。
周囲の人の仕事と、自分の仕事を区別できる要素があればいいのです。
例えば全く同じ商品が並ぶ喫茶店AとBがあったとしましょう。
あなたはどちらに入りますか?
正直条件が同じならどちらでもいいはず。
でも、B店が「注文から商品手渡しまでたったの1分!」という売り文句を発信したらどうでしょうか?
商品が同じでも時間に価値観を置く人が多い昨今ではB店の方を選ぶ人は多いはず。
このちょっとした工夫がそのままあなたのセールスポイントになるのです。
当時私は仕事こそできませんでしたが、クライアントの話を根気よく聞くことができる共感と傾聴に長けていました。
言い方を変えれば、断るのが苦手なので、相手の話に最後まで付き合ってしまう癖があっただけ。
ですがそれが幸いし、他人の話を粘り強く聞くという長所となったのです。
結果、ニーズの深掘りにより、ベテランの先輩でさえ聞き出せなかったクライアントの想いを汲み取ることができたのです。
それを自分なりにまとめ、拙劣ながらも職場で共有したところ、私だけの得意分野として認知されるようになり、難しそうなクライアントの面談などには積極的に対応させてもらえるようになりました。
私がしたことは、自分がほんの少しだけ人より頑張れること、それを仕事に取り入れてみた。それだけなのです。
小さな成果は周囲に「報告・相談」としてアピールする
真面目な人ほど、自分の力で最後まで結果を出さなければ、周囲に認めてもらえない・・・
そう考えるのです。
が、これは率直に言って大間違いです。
辛辣な表現をするのであれば、自分を過大評価しているとさえ言っていい。
大した成果を出していない人、結局失敗してしまった人も、周囲から認められているケースはたくさんあります。
なぜなら、認めてもらいやすい人と、認めてもらえない人の違いには、成果の大きさではなく、アピールの頻度が大きく違うからです。
あなたが上司の立場だとして考えて見ましょう。
- 今日あった出来事や仕事上で困っていることなどをよく相談してくる部下。
- 黙々と仕事はするが、何も言ってこないので、仕事の進捗状況がよくわからない部下。
あなたならどちらが部下として安心できますか?おそらく「1」の部下ではないでしょうか?
そう、上司はあなたの状況がわからないのです。
どんな対応をしているのか、どんな手段を用いているのか、進捗状況はどうなのか、問題があるのかないのか・・・
上司は単純に不安なのです。
上司というのは、普段のあなたの小さな工夫や努力、成果など、一つ一つ丁寧に見ているわけではないということを覚えていきましょう。
上司から見て一つだけわかっていることは、目立った成果がない職員という事実だけなのです。
一方で、普段からこまめにコミュニケーションを取ってくる部下というのは、それだけで安心します。
「聞いてくださいよ、今日先方と〇〇な話題になりまして、最初は向こうが機嫌悪かったんですけど、私がこう言ったら意外とウケが良かったんですよ!」
「知ってました?クライアントの〇〇さん、昔は釣りが趣味だったそうですよ」
「明日はダメもとで〇〇を試してみようと思ってるんです、上手くいったらラッキーですよね。」
この程度の雑談で良いのです。
上司からすれば、あなたが自分なりに仕事を頑張っている姿勢が見えやすいですし、安心して背中を押してあげることができるのです。
情報に良し悪しなどありません。
何が有益な情報になるか、それを判断するのはあなたではなく、周囲の人たちです。
あなたがするべきこと、それは、自分のしたことで何か得られた情報や小さな変化、ひらめき、それらを余すことなく周囲と共有することです。
この小さな会話の積み重ねが、あなたを受信者ではなく発信者へと変えていくのです。
あえて「出る杭」になり、存在感でアピール
これは、少々力技とも言える考え方かもしれません。
なぜなら、誰もがあなたを意識せざるを得ない状況を作り出すことになるからです。
認めてもらえないということは、あなたは組織人として面白みがないということでもあります。
ならば、誰もが無視できない、思わずあなたのやることを意識してしまうような「良い意味で破天荒」な人を演じてみるのです。
出る杭は打たれる・・・なんて言葉がありますよね。その通り、周囲から突出した存在というのは異端者として叩かれるものです。
ですが考えて見ましょう。歴史を動かしてきた偉人たちや、有名社長、英雄的スポーツ選手・・・
いわゆる誰もが認める結果を出した人たちというのは、皆周囲の人たちと違うことを貫いたからこそ、偉業を成し得たのです。
あなたは上司や同僚の目を気にしすぎていませんか?
自分ならまだ工夫の余地があると思いつつも、目を背けてはいませんか?
思い切って殻を破り、人がやらないことをやって見ましょう。
こうするべきだ、こうしなければならない・・・世の中には既存の考え方に縛られた人がたくさんいるでしょう。
そう言った人たちに足並みを揃えれば、確かに人間関係の波風は立ちません。
ですが、そう言った人たちに合わせてばかりいると、あなたの声は誰にも届かなくなってしまいます。
既存のものを少しだけ飛び越えて、新しいことを取り入れてみる。すると景色は大きく変わるのです。
人と違うことは怖いかもしれません。嫌われるリスクもあるので覚悟が必要でしょう。
しかしあえてリスクを犯すと、自分の知らない隠れた実力も知ることができます。
私はある時から、教科書通り、マニュアル通りの仕事に囚われなくなりました。
それはクライアントのニーズを叶える上で、マニュアルや教科書には限界があることに気付いたからです。
自分がクライアントなら、どんなスタッフに対応して欲しいと思うか・・・どんなサービスが欲しいと思うか。
そう考えた時、既存の(形式だけで意味のない)ルールや手段に必要性を感じなくなりました。
そこから自分なりに必要な知識や情報を集め、クライアントに喜んでもらえるよう、少しずつ取り組んでみたのです。
当然、10回やって1回成功すれば御の字程度の、地道なトライ&エラーの繰り返しです。
ですが、そう言った泥臭い作業の積み重ねが、成功したときの喜びは何ものにも変え難い達成感につながるのです。
それはリスクを犯す何倍もの価値があります。
周囲から見れば、まさしく「出る杭」。応援するものもいれば、疎ましく思う者もいたことでしょう。
しかし、このように世の中には出たくても出れない杭もたくさんいるというのが事実です。
叩かれたとしても出た杭の方が楽しいと、私は思うのです。
誰も無視できない、認識せざるを得ないように、一歩突き抜けた存在になってみる。
これもまた、認めてもらうためには必要な要素なのです。
自分をアピールしやすい場所へ転職や転属してみる
今の職場はあなたにとって心地よい環境ではないのなら、思い切って転職してみることをお勧めします。
日本では仕事を辞めたり、役割を投げ出すことが悪いことであると思い込んでいる人が多いように感じます。
社会とは、人一人がいなくなっても正常に動くようできているものです。
自分がやらなければならない、投げ出してはいけない、そう自分を追い込むのはやめましょう。
環境というのはとても大切です。
単純に好きな場所ならストレスも少なくて済むし、その分新しいことへ挑戦もしやすければ、インスピレーションも沸きやすくなります。
場所選びで重要なのは、自宅から近いとか、福利厚生が良いからとか、そういうものばかりでなく、自分にとって気持ち良い場所かどうかを判断基準に入れて見ましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はなかなか自分の努力が認められない人に向け、会社に自分をどのようにアピールすれば良いのかを解説しました。
「こんなに頑張っているのに!」といつも歯痒い思いをしながら仕事をするのって辛いですよね?
日本人は特に自分をアピールするのが苦手と言われますが、私を含めしみじみ思いますね。
そんな歯痒い思いをした時は、是非この投稿を参考にしてみてください。
今回の投稿が、努力が報われないと苦しむ読者の方にとって、解決の一助になれば嬉しく思います。