物価の高騰で家計が厳しいです。このままじゃ普通に生活するのも厳しいです。
本当にその通りですね。本当に必要なものと、実は不要なもの、ちゃんと区別できていますか?
贅沢できないので、生活に必要なものだけ買っているつもりですが・・・
自分の意思で買ったつもりの物も、実は売り手によって「買わされていた」かもしれませんよ?
世の中には行動経済学によるマーケティングで、常に消費者に物を買ってもらう仕組みが出来上がっています。
我々が今まで買っていたものや、これから買おうと思っているものも、冷静に考えると必要のないものである可能性があるのです。
そんな売り手側の最大のターゲットは「お金の価値観を持たない消費者」なのです。
無駄な支出を抑えたい、そんな今だからこそ、改めて「自分にとって必要なお金の使い方」について考えてみましょう。
結論:お金は使わなければ貯まる
お金を貯めたいのなら、とにかく支出を抑えましょう。
いつも習慣のように買ってしまうものってありますよね?
スナック菓子にジュースをはじめ、調味料でもいつも使っている会社の製品を買ってしまうなど。
自社ブランドの製品の方が安く買えるにも関わらず、ただ「安心だから」という論理的な理由なく値上がりした他社ブランドを買ってしまう。
ここでお伝えしたいのは本当にそれでなければならないのか?本当にそれは必要なのか?という問いを改めて持つ必要があるということ。
収入がそれなりに安定しているにも関わらず、お金が貯まらない人の特徴は明白です。
単純に、お金を使っているからです。
お金は使えば消え、使わなければ貯まる。
最もシンプルで絶対に裏切らない法則です。
ドリンクも自動販売機で購入するのと、ドラッグストアで買うのとでは50円近く差がつきます。
スマホの格安SIMもキャリア回線が優先されてしまうだけで電波の質自体は変わりません。
しかし知らない人は「何だか心配」という理由だけで高い料金を払います。
中古で十分なものも、あえて新品で買ったり、よく下調べせずに購入して結局使わず仕舞いなんてこともよく聞く話です。
本当に必要なのか、無駄はないのか?
もっと安く手に入れる方法はないのか?
購入前に一度立ち止まって考える癖をつけると良いでしょう。
知らずに買わされているものトップ3選
マイホーム
誰もが一度は欲しいと思うマイホーム。ではなぜ欲しくなるのでしょうか?
テレビCMでも頻回に登場し快適な暮らしが演出され、ある年齢になったら急に周囲が買い始める。
それに釣られてなんとなく「家賃払うの勿体無いし・・・」と、自分も購入を検討してしまう。
おそらくほとんどの人が深い理由もなく購入を決めているのではないでしょうか?
しかしよく考えてください。
一個人が何千万円もの借金をするのは、本来は異常な額であるはずです。
そして定年までほとんどの時間ローンの支払いとの戦いになります。
定年まで健康で過ごせる保証などありません。どんなに健康に気を遣っていても病は突然訪れます。
住宅購入には「団体信用生命保険(通称:団信)」があります。健康被害があれば住宅ローンがゼロになる保険です。
聞こえはとても良い保険ですが、世に言う3大疾病に該当した場合にのみ有効です。
この世には脊髄損傷にパーキンソン病などの難病、事故による骨折など、働けなくなる怪我や病気が無数にあります。
こういった難病に罹る原因が解明されていない今、予防ができないので常にリスクと隣り合わせです。
そんな中、死ぬこともできなければ、残された家族がローンを払い続けることになるのです。
最悪、借金を一部背負ったまま、家を手放さなければならないこともあるでしょう。
それでも家を買うのには理由があります。
それは日本という国が「サラリーマン」を量産したいからです。
給料から自動的に税金を回収できるサラリーマンは、自営業など自身で節税対策ができる職業形態に対して効率の良い財源です。
ローンを組むことで安易に転職や独立をしにくいようにし、一つの会社に安定的に在籍するよう促されています。
また、低金利による購入のハードルが下げられ、「家賃はもったいない」という謳い文句で「家は買うもの」という思考が自然と刷り込まれています。
家は買った瞬間から価値が下がる「耐久消費財」売っても高値では売れません。
貸し出すのにも高額な家賃設定をしなければならないことから、借り手が見つかりにくいのです。
世の中はあなたの財布からお金を取っていく仕組みで溢れています。
自分の将来思い描く人生に、本当に家が必要なのか、今一度考えてからでも遅くはないでしょう。
保険
生命保険、がん保険、自動車保険と、気がつけば数万円単位で毎月保険に支払っている人がいます。
しかし、これは正しく「買わされている」の典型例です。
私の友人で保険の営業マンはこう話しています。
「保険はお客の不安をお金に変える仕事」と。
相手の不安を煽る営業トークを聞いて、その場ですぐに契約してしまう人は問題です。
果たして本当に保険でなければ解決できない将来不安なのか、一度冷静に考えましょう。
日本には公的な保険でも十分に手厚い保証がたくさんあります。
それら情報を持たないまま、安易に高額な保険を契約するのはやめましょう。
払った総額に対して、受けられる恩恵は決して多くありません。
保険に使えるお金があるのなら、そのお金を定期預金などで貯蓄しましょう。
がん保険はがんにしか使えませんし、自動車保険は自動車にしか使えません。
一方で自分の貯蓄というのは、言わば何にでも使えるオールマイティー保険という見方もできるのです。
自動車
自動車も家と同じ耐久消費財です。
買った瞬間に価値は下がり、所有しているだけで年々価値は下がり続けます。
売った時の額が購入時の金額を超えることは絶対にありません(一部の高級車を除く)
中古の一括買いで十分な代物ですが、日本の主力産業である自動車の国内需要を維持するため、国も積極的に補助金を出して買わせようとします。
買うことで幸せな将来像を見せるため、テレビCMにも力を入れています。
車の本質とは「より多くの荷物を」「より早く」「より遠くへ」運搬することです。
高級車である必要は全くありませんし、令和の昨今では高級車のステータス的価値観は薄れつつあります。
なぜなら、インターネットが普及する以前の当時は、珍しいものを所有していることそのものに価値が置かれていました。
しかし誰もがスマートフォンをもつ情報社会の現代、高級なものをより手軽に、安く手に入れる方法や手段が増えました。
高級車に乗っている=お金持ち
という方程式は成立しなくなったのです。高級車に乗っていても生活が苦しい中維持している可能性もありますし、想像以上に安く手に入れている可能性もあります。
過去には、20歳代〜30歳代の女性にアンケートをとった結果、男性が乗っている車の車種について、こだわりを持っている女性は全体の2割にも満たないというデータがあります。
男性が車に必要以上の金をかける必要はもうないのかもしれません。
松竹梅の法則
「松竹梅の法則」をご存知ですか?
これは選択肢が3つ用意されており、必ず中央の「竹」を選ばせようとする行動心理学の法則です。
牛丼の大盛り、並、小盛りの内、会社が最も買わせたいものが並ということです。
4択以上の選択肢が増えると、人は「選ばない」という選択をしがちですが、3つに限定することで選択する確率が格段に向上します。
なぜ中央の「並」を選ぶのか?
焼肉でも5000円Aコース、3000円Bコース、1500円Cコースがあると、多くの人はBコースを選ぶでしょう。
それは5000円は高いけど、1500円は貧乏に思われたくない、という心理が働くためです。
このように、世の中には意図して選ばされているものや仕組みに溢れているということです。
魔法の言葉「それ、本当に必要ですか?」
お金を使いたくなったら、この言葉を思い出しましょう。
「それ、本当に必要ですか?」
その瞬間欲しいものも、冷静になれば不要だったと思うことはよくあるでしょう。
とはいえ人間です。消費よりも浪費の方が楽しいのは誰もが同じこと。
貯めるべき時に貯め、使うべきところでは使う。
このメリハリをつけるには、とにかく自分自身の中でお金の価値が定めっていないといけません。
私にとってお金はこういう時に使うものという明確な定義です。
そこで役立つのが上記にも上げた「それ、本当に必要ですか?」という自分への問いです。
私自身、この言葉を自分自答するようになってからは、本当に支出が減りました
お金が貯まる、魔法の言葉です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は知らず知らずに買わされていた代表と呼べるものを3つ、ご紹介しました。
そしてお金が貯まる思考法についても、ぜひ実践してみることをオススメします。
今回の投稿が、お金の無駄をなくしたい人にとって、考え方の一助になれば嬉しく思います。