
何かと私にキツく当たってくる人がいます。他の人には優しく接するのに、私にだけ露骨に態度が違うんです。

間違いなく嫌われてますね

やっぱりそうですよね・・・無視したり、軽く流すようにしているんですけど、最近限界で・・・。どうしたら止めさせることができますか???

簡単です。一度きっちりやり返しましょう。

そんなことしたら余計に攻撃されませんか??自体が悪化するだけのような・・・。何よりそんな勇気ないです・・・。

逆です。やり返さないから、またやられるんです。

でも、どんなふうに言い返せばいいんでしょうか??

いい質問ですね!今日はそんな我慢しかできないサンドバック状態の人に向けて、はっきり言い返すことの必要性を脳科学と心理学の視点から解説していきます。
この世には他人のことを息を吸うように傷つける人がいますよね?
どうしたらそんなふうに他人を傷つけるようなことばかり言えるのだろうか???
そんな歩く暴言みたいな人って意外と多いんです。
悪意なく言ってくる人も多いですが、多くの場合は相手に悟られまいと遠回しに攻撃してくる場合もあります。
自分に罪の意識がないからと言って、何を言っても許されるわけではありません。
暴言や暴力は絶対にあってはならないことだからです。
そこで私が言いたいのは、自分自身の自尊心を保つために、自信を持って生きるために、時にしっかりと相手に言い返す、一矢報いる力を持つことが非常に重要だということです。
今回は、そんな普段口喧嘩なんてしたことない・・・
口論になったら勝てる自信がない・・・
そんな人のために、相手を言葉で黙らせる論破の極意を脳科学の視点から解説したいと思います。
ちなみに、過去6年間という長い期間いじめを受けてきた私は、この極意を身につけたことで今は自信を持って自分のことを暴言のナイフから守ることができています。
それでは早速行ってみましょう!
- 脳科学的に相手を黙らせる最強の言葉選び
- やられたら、やり返すことの心理学的重要性
- 2度といじめに遭わないための方法
相手が確実に傷つく言葉選びとは?
相手が言われて確実に傷つく言葉、それは「相手が自分で自覚しているネガティブなこと」です。
または相手が感じている「後ろめたいこと」でも構いません。
人間には誰しも「そこだけは触れられてほしくない」と思う部分が必ずあります。
これは脳科学で有名な中野先生もおっしゃっていたことですが、非常に重要なことなので私なりにわかりやすく噛み砕いてお話ししたいと思います。
人間というのは日頃から自分自身のネガティブな部分を強く意識して生活しています。
いわゆるコンプレックスなんかがそれに近いでしょう。
背の小さい人に「チビ!」と言えば相手は傷つきます。相手がそれを強く意識しているほど、その言葉は深く傷つくからです。
でも、逆を言えば相手が気にしていないことは言ったところで相手にダメージは入らないということです。
背の小さい人に「チビ!」と言ったところで、相手が背の小ささをネガティブに捉えていなかったら、それは悪口にさえならないということです。
筆者である私も身長は164cmと、男性としては低身長の部類です。子供の頃はコンプレックスでしたが、今は低身長を指摘されても全く気になりません。
なぜならこれまでの人生で、低身長ゆえに不利益を被ったことがあまりないからです。
バスケ部だったので、部活の時はかなり不利でしたが。私生活では問題ありませんでした。
低身長が理由で恋愛で困ったことも、仕事で困ったこともありません。
むしろ低身長という事実でさえも私にとっては笑いをとる格好のネタにすぎないからです。むしろネタによってはアドバンテージになります。
このように、世間的にコンプレックスと言われることでも、その人が必ずしも気にしているとは限りません。
もし、相手に大ダメージとなる一撃を加えたいのなら、この辺の観察はよくしておきましょう。
相手が何を言われるのが最も傷つくのか、どんな部分にコンプレックスを持っているだろうか、それをよく観察して日頃から把握するよう意識してみましょう。
体系なのか、性格なのか、過去の出来事なのか、決して触れられたくないことというのは人それぞれということです。
つまり人間は自分自身で自覚している、本当のことを言われた時が一番傷つくということ。
どんな人間にも、必ず触られると痛がる「傷」があります。その傷を探すイメージです。
それは暴言やマウントなどで、あなたを日頃傷つけてくる人間も例外ではありません。
普段からよく観察し、ここぞというところで1ミリの忖度も優しさも容赦もない口撃を加えられるようにしておきましょう。
この仕組みが理解できると、自分の弱点も事前に克服したり対策を打つことができます。
もし、相手と不仲になった場合、自分はどの部分を攻撃されたら最も弱いのか。
自分自身のことも同じようによく観察しましょう。それを事前に対策できれば、今までの日常が嘘のように自信に溢れた日々を送れるようになります。
まとめると、人間はポジティブな言葉も、ネガティブな言葉も、自分の自己イメージに当てはまる言葉しか受け入れないということ。
相手が気にしていないことは言っても相手にダメージにならない。ということです。
一度やり返せば相手は何もしてこなくなる理由
いじめやパワハラが起こる場面では、相談するとよくこんな言葉が返ってきます。

「やられてやり返すから、またやられるんだよ」

「やり返すよりも、どう気持ちに折り合いをつけるかが大切よ」

「やられてやり返したら相手と同じレベルになっちゃうよ」

「やり返しても虚しいだけよ」

「器が小さいと思われるよ、復讐よりも未来志向で行くべき」

「無視無視!気にしないで前向きに行けばいいのよ」
どうですか?何とも無責任なコメントの数々ですよね??www
自分が当事者なら、こんな言葉で納得できるはずがありません。
実際、私は10代の頃、6年近くという長い期間いじめを受けていた経験がありますが、周囲にふと自分の心境を相談したところ、やはり同じ意見が返ってきました。
しかし私の中で、周囲のそういった説得が心に響くことは一瞬たりともありませんでした。
そんな私がいじめの経験を経て得た教訓があります。
やられて、やり返すからまたやられる・・・のではありません。その逆。
やられて、何もしないから、またやられるのです。
それは周囲を見ていても一目瞭然でした。
いじめを受けるのはいつも、無抵抗な弱者だったからです。
一方で一目置かれる存在というのは、いかなる時も自分なりの意見を持ち、自信に溢れ、ここぞという場面ではしっかりと相手に立ち向かえる人たちです。
想像してみましょう。
あなたの目の前にお腹を空かせた虎がいたとしましょう。
あなたは自分からその虎に嫌がらせをしようと思いますか?
しませんよね?
理由は簡単。
やったらやり返されるのが容易に想像つくからです。噛み殺されて終わりです。
人間も自然界の生き物です。その脳にはしっかりと野生の防衛本能が備わっています。
自分の身に危険が及ぶ相手には近づかない。攻撃しない。人間の脳にもそう言った判断能力があるんですよ。
だからやばい相手には自分から攻撃しない。
これがやられたらやり返す、言われたら言い返すことが重要とされる脳科学的な理由です。
でも一方で、人間の脳にはどうしようもなく相手を攻撃したくなるサディスティックな一面もあるのを知っていますか?
人間が他人を攻撃している時、脳内ではドーパミンという幸福ホルモンがドバドバと大量に分泌しています。
これはチョコレートを食べている時と全く同じ状態と言われています。
甘いもの食べてる時って幸せですよね~?
しかしチョコレートはたくさん食べても、時間が経つとまた食べたくなりますよね?
いじめや他人を攻撃する行為もそれと全く同じなんです。その時満足してもまたやりたくなるんです。
相手がやり返してこないなら、またやりたくなる。当たり前です。
いじめを長期化させているのは被害者にも要因があることを理解しておきましょう。
脳科学的にいじめがなくならないのは、この脳の中毒性が最大の原因という研究者もいます。
これらを踏まえた上で、いじめに遭わないために、まずやらなければならないのは、やられたらきっちりやり返すことです。
やり返したら相手と同じレベルに落ちる??いいえ。落ちません。相手が卑劣なことをしてくるなら同じく卑劣な方法でやり返していいんです。
復讐しないことが未来志向ではありません。やり返さないから自分の自尊心が傷つけられたまま、自信を失うだけの結果で終わってしまうんです。
やり返しても虚しいだけ??いいえ。爽快感しかありません。
器が小さいと思われる?それが何か問題なんですか?
やり返すよりも気持ちの折り合いの方が大切??それを日本語で泣き寝入りと言います。泣き寝入りを促してくる人はやり返す度胸がないだけ。だからこそそれを正解と疑わず、あなたに価値観を押し付け、自分の同族にしようとするんです。
綺麗事で泣き寝入りを促してくる彼らは、過去にいじめを受けた経験がない平和な人生の持ち主たちです。
痛みを本当の意味で理解できるのは同じ痛みを知る人間だけです。
痛みを知らない人間の言葉に惑わされないようにしましょう。
まとめると、人間の脳はドーパミンの中毒性によって、そもそも他人を攻撃したくなる仕組みであるということ。そして他人を攻撃する時は防衛本能に従い、やってもやり返されない、安全な相手を選んで攻撃しているということです。これを攻略するためには、やられた時にきっちりとやり返す必要があるということ。それによって相手はあなたに迂闊に攻撃できなくなるということです。
脳の仕組みには誰も逆らえません。
この言葉をよく覚えておきましょう。
いじめを回避するには結局自分を強化するしかない
いじめを回避する、いじめから立ち直る、どちらにせよ、最後は自分自身が強くなるしかない!
これは実際に長い年月いじめを受けた私だからこそ言える、悲しすぎる残酷な現実です。
いじめやパワハラに遭っても、最終的には誰も助けてはくれません。
正確に言えば、助けてくれる人間にも立場があるので、100%あなたの望む結果に尽力はしてくれないということです。
学校の先生は良い例ですね。
味方のふりはしてくれますが、立場上一人の生徒に肩入れすることはできません。
したがって教師が取れる最善策というのは、両成敗とする「lose /lose」の結果か、被害者に泣き寝入りさせ、加害者を野放しにする「lose /win」の結果しかないんですね。
間違っても「やり返していいよ、やってこいよ」なんてGTOみたいなこと言えないのです。
企業カウンセラーや学校のカウンセラーも一緒です。
所詮雇われているだけなので、あなたの味方をして自分の雇用主を敵に回すことはしません。遠回しに、必ずあなたに泣き寝入りを促すだけです。
ここで私が最も強く伝えたいのは、自分の味方は死ぬまで自分だけということ。
自分のことを死ぬまで理解者でいてくれるのは自分だけなんです。
その自分に嫌われるのは人生最大の悲劇だと覚えておきましょう。
だからこそ、自分に嫌われない選択を常に心がけるんです。
自分のことが好きでいられる選択。
自尊心が保たれる選択。
それはやられて泣き寝入りすることですか?
無理にでもそう思い込もうとするのは勝手ですが、その場合、あなたの失われた自信が回復することは一生ないことも覚悟しておきましょう。
その覚悟と心中する度胸があるなら、泣き寝入りでも何でもすればいい。
でもね、人間そんなに強くないんですよ。
自分では無自覚でも、「我慢」っていうのはバケツに入った水と一緒で、いつか必ずいっぱいになって溢れてしまう。
結局は時間の問題なんです。
自分の感情に嘘をついて生きていくというのはそういうことなんですよ。
そして一度壊れた心は2度と元には戻りません。やがて治癒する体の傷とは違うのです。
私は何も相手を傷つけるようなサイコパス人間になれと言っているわけではないんです。
自分を守るために、やられた時にしっかり戦えるように、準備しておきましょうということ。
専守防衛、自衛隊と同じです。いざとなればアメリカは血を流してまで日本を助けてはくれません。日本は無力なままではいけないと防衛力をつけようとしています。
なぜなら日本が戦争を放棄しても、戦争は日本を放棄してくれないからです。
人間関係も全く同じです。
あなたがイジメを放棄しても、イジメはあなたを放棄してはくれないのです。
その瞬間は唐突に、そして不意にいつでも起こりうるということ。
その時、あなたはただ泣き寝入りするだけの弱い人間のままなのか?
それとも、自分や、自分の大切な人のために戦える、そんな人間になりたいと思えるのか?
全てはあなた自身が変化し、自分を強化することでしか築くことはできない防衛力なんです。
終わりに
いかがでしたか?
私はインスタグラムの方でフォロワーさんと話すこともあるんですが、やはりうつ病やパワハラ、いじめ問題などは、皆さんかなり多く悩みを持っているようですね。
一番びっくりしたのが、過去にいじめを受けたことがあるという人が意外に多いことです。
ですがその多くが自信を失ったまま、大人になってしまった人たちなんです。
なので、このブログでは今後も積極的にこうしたいじめやうつ病予防に関する情報を発信していきたいと思います。
私が執筆した「弱者の防御術」~なぜあなたは弱いのか~がAmazonから販売中です。
いじめに苦しんだ人や、今まさにいじめに遭っている人のために書いた本なので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。