【最新】若者のメンタルが弱いは嘘!仕事をすぐに辞める大多数の理由とは?を解説!

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退職願を両手で差し出す 社会人勉強
相談者さん
相談者さん

先日、また新人が会社辞めましたよ。入社してまだ1年も経ってないのに。ちょっと注意しただけなのに、すぐに落ち込んでしまうなんて、やっぱり最近の若い人はメンタルが弱いですよ!

相談者さん
相談者さん

僕が新人の頃は・・・

白ぶどう
白ぶどう

ストップストップ‼︎それは今の時代言ってはいけませんよ。

白ぶどう
白ぶどう

確かに最近は転職も当たり前になってきましたし、これからも些細な理由で辞める人は増えるかもしれません。

相談者さん
相談者さん

でも、どうしてそんなにすぐ辞められてしまうのでしょうか?

相談者さん
相談者さん

彼らだって生活があるだろうし、すぐに辞めたら再就職だって難しいのでは?少し辛くても頑張る必要があるのでは??

白ぶどう
白ぶどう

と、思いますよね?しかし、実は今の若い人がすぐに仕事を辞めるのには低リスクで明確な理由があるのです。

白ぶどう
白ぶどう

そしてそれは、メンタルが弱い・・・という単純な話ではなく、今の日本社会の現状を知ることで理解できます。

最近はとにかく「怒らずに褒めて伸ばせ」という企業が増えましたよね。

それは最近の若者がメンタルが弱いから・・・という理由ですが、本当にそうでしょうか?

少なくとも「最近の若者は・・・」といった年長者の台詞は、どの世代も若い頃には言われてきたことです。

職場ではキツく指導すると、すぐに辞めてしまう風潮から、先輩や上司と呼ばれる皆さんは指導の方法に苦労しているのではないでしょうか?

今回はそんな後輩や部下の指導に悩む「指導者」の方々に向け、最近の若者の傾向について解説していきます。

若者が簡単に辞める理由は、雇用が売り手市場だから

年配になれば、当然再就職は難しいのが現状です。しかし、若い人は辞めてもすぐに「次の職につくことができるハードルの低さ」があります。

これは2021年総務省統計局の最新調査でも明らかです。

(参照:https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/index1.pdf)

正規雇用が26万人増加し、逆に非正規雇用が26万人減少しています。雇用が増加したのはこれで7年連続です。

就職しやすくなっている、企業が若者の取り合いになりつつある傾向が窺えます。

少子高齢化で若者が減っていき、企業は今後、否応なく人材不足に悩む時期がやってきます

全国の大学50%が経営破綻の可能性があると言われる現在、そのような風潮はすでにあると言っていいでしょう。

つまり、企業が若者を選ぶのではなく、これから若者が企業を選ぶという立場が続く可能性が高いと言うことです。

実際に介護、保育と言った分野ではすでに慢性的な人手不足の問題を長年抱えています。

すぐに辞めても、場所さえ拘らなければ職に困ることはほとんどないでしょう。

そして今や企業で働くことだけが働く手段じゃないと言う考えもあります。

会社の煩わしい人間関係が嫌で、自ら起業する人やフリーランスとして自立する人も増えています。

退職金もないに等しい現代社会では、辛い思いを我慢してまで同じ職場に留まる理由がないのです。

企業に固執する理由が薄い今、そんな20代、30代の若者たちが辞めていくのは当然の傾向なのです。

ここで伝えたいことは、辞める理由はメンタルが弱いからではない、必ずしもそれだけが理由ではないと言うことです。

「辞めることは悪いことではない」という価値観が広がったから

会社を辞める人はやる気がない、継続力がない、根性がない、メンタルが弱いと言った表現で批判されることがありますが、そういった精神論はすでに現代社会では通用しません。

欧米などでは労働は罰と考える人が多いと聞きます。彼らにとって、労働とは歴史上刑罰として行うもの、と言う認識があるからです。それだけ労働に美意識を持っている人が少ないと言うことでしょう。長期間のバカンスのために働くと言う労働の目的が明確なのです。

そう言う意味では、仕事に熱心ではない人間にマイナスイメージが持たれやすいのは日本独特とも言えるでしょう。

欧米と比較するわけではありませんが、そもそも働く目的は生活費を稼ぐためのはず。

何よりもこれが第一条件のはずです。

なのでその条件を満たせるのであれば、職は1つである必要はありませんし、一箇所にこだわる必要は尚更ありません。

むしろ安月給で強いストレスを抱え、健康を害してまで同じ職場に留まり、会社の利益のためだけに働くのは、まさに昭和の企業戦士くらいでしょう。

今後の日本社会では転職はもっと身近な存在になります。

ここで最も伝えたいことは、転職は逃げることではないと言うこと、まずはこの認識を持つことが自分の身を守ることになります。

そしてこの価値観は、インターネットやSNSを使い、今や多くの人が共有する価値観になっているのです。

SNSが普及したことで否定されることに敏感になった

これは現代ならではの理由と言えるでしょう。

なぜならスマートフォンとSNSの普及率の高さが背景にあるからです。

今や小学生でもスマートフォンを持ち、SNSで友達と繋がる時代。

何故、これが否定されることへの不慣れさと繋がるのかというと、SNSでは嫌いな相手とは関わらなくて済む、ボタンひとつでブロックできてしまうからです。

直接人と会う機会が少なく、フォロワーの数で自己承認欲求が満たされ、否定ではなく肯定でお互いを認め合うSNSの文化が、否定される環境が少なくなった理由とも言えます。

比較的若い頃からそう言った環境が当たり前で、今もなお現代人の多くが同じような環境にあることからも、若者に限らず多くの人が否定されることへの耐性が低いように感じられます。

最近の教育の傾向としては、失敗させないことよりも、否定しない指導が好まれるようにも感じるのです。

転職しても給料は変わらないので場所に拘らない

辞めていく理由の一つに給料水準の低さがあります。日本がこの20年で主要先進国唯一、給与水準が伸びなかった話は有名です。

これは業界に限定せずに、日本では多くの場所で起こっている風潮です。

「内部留保」と言って、企業は再び来るリーマンショックのような経済危機に備え、利益を社員に還元しないためです。

有事に備え、給与を引き上げずに雇用を守ることが目的とされていますが、現状働く側からすれば旨味がないと思うのは当然です。

また、近年の若者の特徴として出世意欲が低いことが挙げられます。

これは出世することで、より過酷な労働や責任を追うことを嫌うためです。もちろん出世すれば給料は増えますが、その分心労と時間が失われることをわかっているのです。

これは「お金」<「時間」と言う現代の価値観にも沿っています。

給料は上がらない、どこも似たようなもの、とはいえ出世しても時間が失われる。

となれば、やはり、些細な理由でも現在の会社に固執する理由がなくなってしまうわけです。

スマホ世代の価値観:コスパ重視・無駄が嫌い

企業に嫌気がさす20代、30代の特徴の一つが、不合理なことが嫌いでコスパ重視ということ。

企業に入ると「なんでこんなことしなければならないのか」「これに一体なんの意味があるのか」「こうした方がいいのに」と思うような慣習や規則が多く存在します。

中には合理的に説明のつくものもありますが、その多くが肝心の従業員に届いていないことです。

なぜ、コスパ・合理性重視なのか?

前述したように、現在の20代、30代はインターネットやスマートフォンが当たり前の世代だからです。

子供の頃から家にはパソコンやネット環境のある家が多くありました。指先でキーワードを入力すれば、大抵のことはわかります。

辞書の引き方がわからない人が多いのも納得です。

そんな彼らが身につけた価値観こそが、コスパ・合理思考です。

回転寿司で長い行列に並ばずとも、移動中の車内でアプリから事前予約すれば、到着後間も無く入店できてしまいます。

スマホを駆使すれば、プライベートも仕事も合理的な手段はいくらでもある。

そんな便利な世の中で育った彼らにとって、意味の見出せない古い慣習や、理解したとしても必要性を感じないことが多いのは当たり前です。

肝心の企業側が、現在ある慣習・規則などの取捨選択アップデートを行なっていないことは課題の一つではないでしょうか。

働く側はそんな不合理さで自分の時間が失われることを何よりも嫌います。

容易く辞める理由としては、なんら不思議ではありません。

もはや、企業は従業員をやり甲斐や情だけで会社にとどめておくことが難しいと言えるでしょう。

現代人にとって本当に働きやすい環境とは何か?

私が働いていて感じることや、現代人の特徴などから、本当に働きやすい職場とはどんなものなのかを綴ります。

私個人も、理由のわからないまま、不毛な仕事をするのが嫌いです。

なので、私の場合は自ら変化を起こしていくようにしています。

このように、仕事をしていて最も意義を感じられないのは、何よりもやる意味を見出せない時ではないでしょうか?

これはヨーロッパの実験でも有名な話があります。

受刑者に穴を掘らせ、埋める作業を理由を説明せずに繰り返させることで、労働への意欲やメンタルが著しく低下したというもの。

前述したように、現代人に精神論はもう通用しません。

「これは周り巡って君のためなんだ」という昔ながらの企業の説得文句はすでに見透かされています。

従業員は会社のことに無知かもしれませんが愚かではないのです。

本当に個人や会社の成果に繋がる、効果のあることをしたい。そう思うのは働き手としては当然です。

企業側の言い分としては、組織とはそもそもそういうもの。従業員が会社の指示に従うのは当たり前というものです。

組織が目的を達成するピラミッド構造である以上、その言い分も正論です。

だからこそ、従業員が納得のできる理由と、その十分な説明能力が問われているのではないでしょうか?

現代人の特徴はこれまでに前述した通りです。その上で、これまで通りの主従関係を主張したとして、果たして何人の従業員が会社のために働いてくれるでしょうか?

そして不当解雇もできない企業が、文字通りやる気のない従業員を抱え込んだところで、著しい成長が望めるのでしょうか?

時代の価値観に合わせ、個人も企業も、新しい仕組みや取り組みを取り入れることに、決して臆病であってはならないというのが、私の考えです。

まとめ

いかがでしたか?

今回は現代人が仕事を簡単に辞められる理由について、現代人の特徴や価値観を綴り、理解することで対策に活かせる内容としました。

最近、後輩指導にもなんだか気を遣いますよね?

しかし現代人の価値観を知り、彼らが何に重きを置いているのかを知ることができれば、お互いに歩み寄ることもできるのではないでしょうか。

今回の投稿が、後輩指導や雇用に悩む読者の方にとって、解決の一助と慣れば嬉しく思います。