この間「期間限定!本当は教えたくない初心者でも毎月30万円稼げる方法を、今なら10名限定で50%OFFの50万円で教えます!」ていう美味い儲け話に乗ってお金を大損してしまいました!相手とは連絡も取れません。
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笑い事じゃないんですけど⁉︎⁉︎
すみません。あまりにも典型的な詐欺文句に引っかかってしまったんだなぁと思いまして。
かくいう私も過去には大きな失敗がたくさんありましたから。
この世に楽して稼げる話なんてありません。それに本当に「本当は教えたくない」話なら、なんで教えるんだと思いますか?
確かに・・・わざわざ親切に教えてくれる理由ないですよね。
その通り。あなたに教えることで利益が生まれるから教えるのです。こう言った耳障りの良い商品には充分気をつけましょう、そんな簡単に稼げる方法がるなら、とっくにテレビ番組などで取り上げられて話題になってますよ。
過去、私自身も多くのビジネスを行ったりしましたが、中にはどうあっても得できないものや、蓋を開けてみたら話と違う!なんてこともたくさんありました。
将来に不安の多い昨今だからこそ、こう言った詐欺は多いのかもしれません。
今日は私自身の経験談からえた教訓をもとに、お金に関することを中心に解説していきますが、中にはそれ以外にも応用のきく質問もあります。
是非活用していただけたら少しは安心してリスクへ飛び込んでいけるようになるでしょう。
今回の記事は健全にビジネスを頑張ろうとしている人を批判する目的で書くわけではない、ということをあらかじめお伝えしておきます。
私が過去の失態から得た個人的な価値観を綴るものであり、決して強要するものではありません。
騙されにくくなる質問5選
質問1:「あなたにはどんなメリットがあるの?」
まず、人間の本質として
- 人は自分が一番大切
- 人は他人に興味がない
という人間の基本を知りましょう。
それを前提に、ビジネスや仕事で他人にお願いする時など、人は自分以外の人間にアクションを起こすとき、そこには必ず目的があります。
従って、あなたが意味もなく人から好かれたり求められることはないということです。
なぜなら、人が行動を起こすのには二つの理由しかないからです。
- 「原因論」:〜が原因で行動に移す場合
- 「目的論」:〜が目的で行動に移す場合
例えばSNSで勧誘系のDMなどが送られてくる場合があります。ぱっと見は「自分は成功している活動を発信しているだけです」「あなたとコミュニケーションとりたいだけです」という体を取りつつも、やりとりを重ねると必ず勧誘に誘導されます。
これは、相手がビジネスを始めたきっかけを「お金に困っていたから」とするのなら、あなたに話を持ちかけてきたのは「あなたを見込み客にしたい(商品を買ってくれるかもしれない客)」という目的があるからです。
そもそも、自分一人で利益が出ているのであれば、わざわざそれを「他人に教えたいと思うか?」ということです。ましてや親しくもない相手に。
人は基本的には損得で動く生き物であり、見返りを期待する生き物です。
ので、第三者を誘うのには理由があります。第三者に介入してもらう必要があるからです。つまり、その利益は第三者ありきであり、勧誘なしには儲けられない話、ということです。
従って、要注意な相手というのは「私にはメリットがありません」という姿勢であなたに美味しい話を持ちかけてくる人ということになります。
少しでも怪しいと感じたら、必ず確認しましょう。「あなたにはどんなメリットがあるのですか?」と。
そこで相手が「あなたを勧誘することで利益が出る」と正直に答えたのなら、仮にあなたがその話に乗ったとしても、あなたも誰かを勧誘する同じ方法でしか利益が得られない話ということです。
質問2:「その会社、『格付け』はありますか?」
「格付け」・・・と聞いて、初耳の方も多いでしょう。
「格付け」というのは、世界中の国や金融機関に対して、その会社の信用度を記したランクのようなものです。
格付けは「格付け機関」が行います。
有名な格付け機関で言えば「スタンダード&プアーズ」や「ムーディーズ」が世界で2大格付け機関として有名です。
これら格付け機関によってランクを得た会社は、そのランクに相当する「お金の支払い能力がある」という証明になるのです。
「スタンダード&プアーズ」の例で言えば、最も信用度の高い「AAAランク」から最低の「C」ランクまでがあります。(ちなみに日本は「A+」ランク)
日本人が絶対の安心と信頼を寄せる日本の金融機関でさえ、世界から見ればさほど高い信用ではないのです。盲信しているのは日本人だけなのです。
とはいえ一般的にAランク以上であれば安心です。Cに近づくほどハイリスク・ハイリターンとなるのです。
国別はこちらをご参照ください(https://ja.wikipedia.org/wiki/国別信用格付の一覧)
例えて言えば、「私は医師免許持ってませんが手術できます」と言われても説得力ゼロどころか、軽いホラー発言ですよね。
医師は医師免許を持っているからこそ、信用されるのです。
それと同じ、「うちの会社はお金しっかり払いますよ」と言われても、格付けによる信用を得ていない会社は何一つ言葉の信憑性はない、完全な「信用だけ」の約束になるのです。
「格付けはありますか?」というこの質問は、とある会社に対して「投資をしませんか」と持ちかけられた時に使いましょう。
もちろんベンチャー企業(新しく立ち上げた企業)などは当然格付けなどありませんが、その場合は自分が「可能性がある」と判断した場合のみ投資するようにしましょう。
質問3:「それ、いつまでに?」
これは意外かもしれませんが、普段仕事をする上でも期日を設けるのは非常に大切です。
なぜなら「美味しい話」というのは、往々にしてその約束が時間の経過とともに反故にされる可能性があるからです。
例えば、よくニュース番組で取り上げられる詐欺事件では、出資者たちからお金を集め、そのまま配当が支払われることなく持ち逃げされてしまうポンジスキームと呼ばれる詐欺手法があります。
特に口約束の場合は要注意。お互いに信用し合うためにも、明確な期日を決めるのはとても重要なのです。
さらに言えば、それが目に見える形で残るのが理想的です。
例えば書面で契約書を交わしたり、重要なやりとりはメールなど文字に残る形にするのも、証拠を残す一つの手段です。
つまり、少しでも法的にプレッシャーを与えられる状態を作ることが重要なのです。
質問4:「エビデンス(根拠)はあるの?」
「エビデンス」(根拠)
私のいる医療職の世界は、この言葉が支配しているといっても過言ではありません。
医学的に根拠のあることを患者に提供することで高い信頼を得ているわけです。
逆にエビデンスが不確かなものは、容易に周囲の理解を得ることができないのです。
しかし最近、往々にして提供されるビジネスや投資話にはそういったエビデンスはありません。
確認のしようがないものが多く、「信用してもらうしかない」というのが相手の決まり文句です。
やらなかったら後で後悔するかも・・・とついついエビデンスの確認なしに始めてしまうと、騙されてしまう場合があるのです。
もちろん、そういったリスクを十分に理解した上で選択するのであれば話は別ですが。
高確率でリスクを避けたいのであれば、必ずエビデンスを提示するよう求めましょう。
そもそも、根拠すら提示できないほどの粗悪な商品を、自信満々に提供してくるような人の言葉は、初めから聞かないのが一番です。
それはこちらの信用を得ようとする努力が見受けられない、怠慢な姿勢と言っても過言ではないからです。
クライアントの安心感を得ることが商談成立の重要なところ。
その工程を軽視するのは、あなたを金蔓と見ている証拠なのかもしれません。
質問5:「今日の話、一度持ち帰って、自分で調べてみてもいいですか?」
詐欺を前提とした人間は、この流れを嫌う傾向にあります。
なぜなら、第三者に相談すれば、知識のない人間は間違いなく「やめておきなよ〜」と説得するでしょうし、知識があっても「その話はやめたほうがいいね」と諭されるからです。
もちろん、自分が勧めるビジネスの話にやましいことが何も無ければ、堂々と「どうぞゆっくりご検討ください」という言葉が返ってくるはずです。
第三者への相談をさせない、下手にネット検索させないなど、少しでも判断を急かしてくる場合は確実にブラックな話であると思って間違いありません。
本気で良い話を進めるのであれば、クライアントファーストであるべきだからです。
騙されないための対応3選
騙されないためには、優しさは捨てるべし!
私の知る、騙された人はこんなことを言っていました。
「本当に可哀想で、良い人なんだよ!力になってあげたいんだよ!」
と、顔も名前もわからない(どう聞いても詐欺の)第三者に猛烈な感情移入をしていたケースです。
その人は周囲の反対を押し切ってせっせとお金を貢いでいました。
特に人に認められたい、求められたいという「承認欲求」が強い人にはこの傾向があります。
自分がなんとかしてあげたい、そんな自分の価値を証明したいがために、利己的な優しさを発揮してしまうのです。
他にも「嫌なやつだと思われたくない」「見捨てた薄情な人間だと思われたくない」など、自分を否定されたくないという思いから、相手の口車に乗ってしまうケースもあります。
しかし、これらはいずれも相手のためを思う利他的な優しさではないということです。
詐欺師はこういった、自分を過度に大切にしようとする保守的な心理を利用してきます。
情に流されないためにも、理屈と感情はわけ、論理的な対応を心がけましょう。
損切りのタイミングを間違えないこと!
詐欺の手口には、相手に少額ずつ振り込ませるケースがあります。
それこそ数万から始まり、徐々に金額を釣り上げて、気がついたら総額数百万円にも及んでいるケースです。
これは最初に「YES」を引き出したことで断りづらくさせるテクニックが用いられていることや、人間の「損したくない」という心理が巧みに利用されています。
「ここまでお金をつかったのだから、後には退けない。何かしら結果を残さないと。」
という心理が働いてしまいます。
つまり損切りができないのです。
振り込んでしまった後で、よくよく考えると「あれ、何かおかしいぞ?怪しいぞ?」と頭をよぎることもあるでしょう。そういった危機意識に対する直感はそのまま信じることをお勧めします。
直感とは人間の最も本能的に機能するアンテナです。
特にリスクに関することで直感が働いたら、すぐさまその時点で手を引きましょう。
すでにお金を振り込んでしまった後だとしても、それ以上の損を出す前に手を引けば、高い人生の授業料として諦めもつくでしょう。
ムキになって深追いすれば、取り返しのつかない状態になってしまうのです。
騙された後は、どう取り返すかではなく、どう軽症に済ませるかに考え方を切り替えましょう。
この切り替えができる人と、できない人では被害が大きく差がつくのです。
騙されないためには、自分が話の主導権を握るべし
詐欺師の最終的な目的を想像してみましょう。
そう、あなたのお財布から、お金を自分の財布へ入れることです。
これこそが彼らの最終目的です。
であれば、お金を出すという最後の一手は常にこちらに権利があるわけです。
相手はあなたからお金を得るという目的のために、どのような嘘も平気でつきます。
特にメールのやりとりなどは要注意です。
顔も名前も人種すら不明な相手を信用してはいけません。
文字の上でならいくらでも演じることができるのです。
こちらがどのような態度を取ろうが、どのような質問責めをしようが、相手にはそれに応える必要があります。
答えにくい質問にはうまく誤魔化してきますが、質問の趣旨から逸れた回答や、質問に対して明確な返事がない場合には、自分が望む回答が得られるまで質問攻めにしてください。
もし答えてもらえないのならば、答えられない理由があるということ。つまり詐欺の可能性が高いということです。
こちらを納得させられるだけの商談にならないのであれば、あなたが出資するメリットは1円分もないと覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は私自身の経験をもとに、実際に商談の場で役立つ質問を5選ご紹介させていただきました。
「情報は武器」とはよく言いますが、情報弱者な人ほど損するよう、この社会はできているのだと、私は体感しています。
私が過去の失敗から得た知識が、わずかでも読者の方のお役に立てれば嬉しく思います。