自己啓発本って、どの本も似たようなこと言っていたり、嘘ばっかりだったり。
中には「自己啓発なんて意味がない」という人もいます。今後も自己啓発本というのは読むべきなのでしょうか?
中には適当に書かれた、マーケティング向けのものも多いのは事実でしょうね。しかし私は読むべきだと思います。
それはどうしてですか??
私はこの「マインド図書館」で、一貫して「多彩な価値観は人生の財産」であると説いています。
あなたが自己啓発書に触れることに違和感を感じているのは、私が勧める「自分だけの価値観を築く5つのステップ」を踏んでいないことが一目瞭然です。
確かに踏んでいませんね・・・
「5つのステップ」をしっかり段階ごとに踏めば、そもそも自分に入ってくる情報に翻弄されることがなくなります。
自己啓発本と言えば、「嘘くさい」「机上の空論」など辛辣な意見を持つ人も多いでしょう。
ですが、啓発本にどとまらず、読書から得られる対価は非常に大きいものです。
読めば新たな気づきや、自分の知らない自分を知る機会にも恵まれます。
そればかりか、視野が広がり、普段の生活に変化も起きます。
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「自己啓発は嘘ばかり」は誤解
まず、自己啓発を毛嫌いする方の意見を聞くと、「嘘が書かれている」「効果がない」「内容がどれも同じ」等々が見受けられます。
では何故このような印象を持たれてしまうのでしょうか?
それは、自己啓発自体が、全て正解であり、全て不正解でもあるからです。
なぜなら、自己啓発というのは、その著者が長い人生で培ってきた経験から、自身の構築した価値観を書籍にしたものだからです。
万人受けするようには書かれていない、それが自己啓発書の本質なのです。
つまり、書かれている内容をそのまま実践したところで、他人の人生の価値観が、必ずしも読み手にフィットするわけではない
ということを、まずは前提として知っておきましょう。
また、「効果がない」「嘘が書かれている」と感じてしまう理由には、自己啓発書ならではのマイナス面も影響しています。
自己啓発とは、行き着くところ全て読み手の主観によって、結果が左右されるからです。
辛辣な表現をしてしまえば、「責任を読み手に丸投げ」状態になっているからです。
じゃぁ、やっぱり読む意味ないじゃないかぁ!!
と、思ってしまうかもしれませんが、その判断をするのは時期尚早というものでしょう。
逆を言えば、決まった形式がない分、読み手が自由にカスタマイズできると言うことでもあります。
各啓発本の良いとこ取りができると言うことです。
そう言った自由度の高さも、自己啓発の魅力と言えるでしょう。
ともあれ、人間として自己成長を望むのであれば、多くの書籍に触れることは必須と言えるでしょう。
自己啓発本はただ読むだけでは意味が全くない
またまたぁ〜全く意味ないことはないでしょう〜?
残念ですが。意味、全くないのです。
なぜなら、自己啓発とはそれを行動に移して初めて価値あるものだからです。
美味しそうな料理も、眺めているだけでは腐っていくだけです。料理は食べてこそ初めて価値が生まれるもの。
それと同じように、自己啓発も読むだけでは全く価値を発揮できません。
皆さんが過去読んだ自己啓発本の中で、今すぐに思い出せる内容はいくつあるでしょうか??
たくさん読んで、知識を蓄えたつもりでも、おそらく身になっていないものが9割以上なのではないでしょうか。
自己啓発に効果がないと思われる要因には、読み手のその後の行動も大きく関係しています。
そもそも実行はおろか、記憶にさえとどまらないのであれば、それは効果以前の問題だからです。
では、なぜ記憶にすら止まらないのでしょうか??
書かれている内容に問題がなるのでしょうか??
理由は簡単です。
それはズバリ、あなたが自分の直感を信じていないからです。
これは私の掲げる「5つのステップ」のうち、ステップ2「直感を信じよう!」で解説しています。
本を読んでいて、「あ、ここ凄く良いこと言ってるなぁ〜」と感じる一文が度々ありませんか?
それはあなたの直感が「良いもの」と判断している証拠。直感とは最も本能的なアンテナなのです。
脳の機能には、人間である以上誰も逆らえません。
その直感が見つけた「良いもの」とは、「あなたにとって良いもの」である可能性が極めて高いのです。
しかし、せっかく直感が反応したものを、「ふ〜ん」と読み流していませんか?
これでは何冊読破しようとも、あなたの成長にはつながらないのは当たり前なのです。
例え、それがありきたりな一文であったとしても、周囲からみて「何だ今更そんなことか」と思われるような一文でも、重要なのはあなたに刺さる言葉かどうかが最も重要な判断基準なのです。
自分にとって自己啓発を読む意味とは?
そもそも、なぜここまで多くの人に読まれ、一部の根強い人に人気があるのでしょうか?
それは、一言で言えばそこには「自分の知らない価値観があるから」です。
なぜなら、前述したように自己啓発本というのは、著者が自らの人生経験から得た価値観を書籍にしたものです。
本来であれば、自身が著者と同様の人生を送らなければ得ることのなかった価値観を、一冊にまとめてくれているのです。
つまり、その本に触れると言うことは、その著者の人生を垣間見ることでもあります。
もちろん、書かれている内容が全て真実である確証は誰にも持つことはできません。
それは、どのコンテンツにも同じことが言えるでしょう。
ただ、一つ確かなのは、どんな含蓄のある偉人が書いた書籍でも、書かれている内容を実行した人間にしか、効果はないと言う事実です。
これは前述した通りです。
仮にたくさんの自己啓発本を読んだとしても、それは所詮、借り物の価値観でしかありません。
読んで満足するだけでは、それはただの良い言葉を知っているだけの詰め合わせ人間だからです。
何よりもそれを実行に移し、自身の経験と合わせて積み重ねることで、真に自分の価値観とすることができるのです。
いろんな書籍や人の言葉に触れ、自分の中で取捨選択を行い、自分だけの価値観を構築することがこのブログのゴールです。
自分だけの価値観とは、自身の経験からのみ得られるものではありません。様々な人間の価値観に触れることで、「そうか、こんな考え方もあるんだ」「こんな風に解釈する人もいるんだな」と自分と同じものでも全く違った視点を知ることができます。
それは自分一人では発見し得ない視点です。
そうやって様々な価値観に触れていくことで、凝り固まった自分の価値観が柔らかくなっていく。
柔らかくなった価値観はさらに多くの価値観を受け入れるようになっていくでしょう。
自己啓発の正しい活用法「不要なものは取り入れない」
ここまでは自己啓発本の捉え方や具体的な取り入れ方について解説してきました。
とは言え、日常生活に自己啓発を取り入れるとは一体どう言うことなのか、いまいちピンとこない方も多いはず。
読んで「良い言葉だなぁ〜明日から早速やってみよう!」とは思ったものの、なかなか活用する機会に恵まれなかったり、いざと言うときにうまく活用できなかったりと、行き詰まる人は多いのではないでしょうか。
それはなぜか。一言でそれが今の自分に必要のない言葉だからです。
確かにそれは、読んで心に響いた良い言葉、自分にも当てはまる言葉だったかもしれません。
しかしそれは本当に今の自分に必要な言葉でしょうか?
「良い言葉だから、どっかで使いたいなぁ〜」と用途を無理やり考えているうちはその言葉があなたのものになることはありません。
本当に重要なのは、今、自分が必要とする考え方や言葉なのです。
仕事で悩んでいる時に恋愛の本を読んでも、何も活用できないのと同じ。
今自分が抱えている問題に直結するものを取り入れなければ、自己啓発は本当の意味であなたの味方にはなってくれないのです。
実はこれ、当時の私も全く同じ間違いを犯してしまっていました。
仕事でメンタルが潰れそうになった時、とにかく自分を救ってくれる良い言葉や考え方を求めて本を読み漁りました。
一時はそれで気持ちが軽くなった気になるのですが、関係のないジャンルの言葉までをも取り入れてしまっていたばかりに、結局現在直面している問題に対処する考えはまとまらなかったのです。
そればかりか、せっかくの良い言葉も、いざと言う時、助けにならなかったのです。
「良い考えなのに使い道がない」「良い言葉なのに状況にマッチしない」
それはあなたが読んで得た言葉を無理やり私生活に当て嵌めようとしているからです。
自己啓発は効果がない、そう口にする人にはよくありがちな間違いなのです。
まずは、今自分が直面している問題に必要な考え方や言葉を取り入れましょう。
自己啓発本を選ぶときの注意点
自己啓発本なら、なんでも良いと言うわけではありません。
私の主観でもありますが、読んでいてあまりエビデンスを感じないことを断言しているような本もあるからです。
全ての本とは言いませんが、ごく稀に、そう言ったハズレ本と言うものがあるのも事実です。
では、ハズレ本を引かないようにするにはどのように判断すれば良いのか?
ここでは自分に合う、合わないの基準はさておき、私がお勧めする書籍の選び方をご紹介します。
著者は何者か。
私が本を手にした時、何よりもまず見るのが著者の経歴などです。例えば、全く関係のない不動産関係の経歴を持つ人が、医療系の本を執筆していたらどうでしょうか?
仮にその人が重い病気から立ち直った人だったとしても、知識は広く一般的な人と相対差はありません。
稀にこうした、本のタイトルと関係のないジャンルの人が描いている本は私はお勧めしていません。
過去何冊か触れたことがありますが、やはり説得力に欠ける印象を持ったからです。
おすすめの基準
- ジャンルで10年以上の実践経験がある人
- ジャンルに精通している人
- 研究者ではなく実践者(とくに自己啓発や心理学系では)
- 著者が自分の考えと近い人間
選ぶ基準は人それぞれですが、私が今まで選んできたこれらの基準では、自分にあった本と出会う機会も多くありました。
個人的な一基準ですが、参考にしてみてください。
データが含まれているか。
内容に具体性を与えるのは明確なデータです。
数値化されたものはそのままエビデンスを高める効果があります。
「世の中の女性は皆オシャレが好きです」という文が書かれていたとして、どのような根拠のもと、全女性がオシャレ好きと断言しているのかわからないからです。
その言葉に信憑性を持たせるのが
「新宿で10代〜40代女性1000人に聞いた街頭アンケート」
「某アパレル企業が行ったSNSを使った大学生10000人によるアンケート調査」
などの具体的な数字です。
特に私が仕事でよく読む機会がある「学術論文」では、こうした具体的なデータが多く取り入れられているものほどエビデンスが高いとされています。
今の自分の問題に関係のない本は買わない
これはよくありがちなのですが、ついつい本屋で立ち読みしていると、「この本いいかも!」と目的と違った本を買ってしまいがちです。
皆さんも経験があるのではないでしょうか?
こと自己啓発本を選ぶのに至っては、こうした衝動的な買い方はお勧めしません。
前述したように、心に響く言葉が多く記載されている自己啓発本は、自分の抱える問題とは関係のない本だったとしても、一時的に気持ちが軽くなったように錯覚してしまいます。
しかし実際に読んでいる内容は現在の自分の課題とは関係のないものが多く、せっかく読んだ本の内容も生かす場面を失ってしまいがちです。
結果、読んだ内容も忘れてしまいます。
自己啓発本を探す際には、しっかりと目的意識を持って選びにいきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は自己啓発本について、「意味ないんじゃない?」と抵抗感を持っていてまだ読んでいない人に向け、正しい活用方法をまとめた内容を綴りました。
自己啓発本は読んでもなかなか実践で生かすことができないと「なぁ〜んだやっぱり意味ないな」とモチベーションが下がってしまいますよね。
そんな時は今回の投稿を是非参考にしていただきたいと思います。
今回の投稿が、読者の方々にとって、自己研鑽の一助となるよう、自己啓発本の取扱説明書のような役割を果たしてもらえたら嬉しく思います。