【住宅購入するべき?】私は賃貸派。見栄と物欲の鬼が語る、それでもマイホームは買わない危険すぎる理由を解説!

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白と茶色の大きな洋風の家 お金の価値観
相談者さん
相談者さん

結婚したし、今度念願のマイホームを買おうと思います!金利も安いうちに!白ぶどうさんはやっぱりマイホームですか?

白ぶどう
白ぶどう

それは楽しみですね。私は元々賃貸派なので家は買う予定はありません。

相談者さん
相談者さん

男ならやっぱりマイホームじゃないですか⁉︎まぁ価値観は人それぞれですが、買っておいた方がいいですよ絶対!

白ぶどう
白ぶどう

私はもともと見栄っ張りですし、物欲もかなり強いのですが、どうも家だけは買う気になれません。マイホームの購入か、生涯賃貸か、これはかなり価値観が分かれるところでしょう。

世間では未だにマイホームか、生涯賃貸かで意見が別れますよね。

その様子はさながら関ヶ原の合戦のように真っ二つです。

私の周囲でもマイホーム購入派が多くいますが、私は一貫して家は買わない派です。

なので今回の記事は、あくまでも買わない派に傾倒した内容になっていますが、誤解がないようあらかじめ伝えるなら、

マイホーム購入派を否定する記事ではないということです。

また、賃貸派を強く推奨する目的でもありません。

あくまでも個人的な価値観に基づいて出した答えを綴り、このブログのスローガンでもある読者の方にとって多様な価値観を築く一助にして欲しいという思いでまとめていきます。

私的、マイホームは買わない理由3選

理由1:定年まで借金って・・・ハイリスクで辛すぎる!

私も昔はローン大好き人間でした。

ローンを組んで欲しいものが手に入るなら喜んで組んでいましたが、ファイナンシャルプランナーである妻から言われた一言を機に、価値観が一変しました。

妻(FP)
妻(FP)

「ローン組んでるうちは、それ自分のものじゃないから」

この言葉には衝撃を受けました。というか当たり前なんですが、改めて気付かされたという衝撃でした。

車にせよ、マイホームにせよ、負債がある以上、その負債を払えなくなった時点で物は没収されてしまいます。

そう、ローンは払い終わって初めて自分のものになるのです。

私は昔、2012年のとある新聞の記事を目にしたことがありました。

「30代〜60代男性が抱えるストレス1位〜5位」という見出しでした。

そこに出ていた1位こそが「住宅ローン」だったのです。ちなみに2位が「会社の将来性」、3位が「人間関係」でした。4位5位は忘れました。

住宅ローンがあるが故に、ブラック企業であっても文句を言えずに我慢するしかない。

今以上に転職のハードルが高かった頃でもありますが、何よりも住宅ローンという足枷が、男性のメンタルを追い込む要因になっているという事実が書かれていました。

当時はまだ私も社会人2年目ということもあり、マイホームどころか結婚すら考えていなかった頃ですが、この調査結果には意外さを感じていました。

人間はいつまでも健康で過ごせる保証はありません。

歳を重ねるごとに、体の不調は顕著になって行くでしょう。

そんな中、何千万円もの負債を背負うのは、個人的にはかなりハイリスクに感じてしまうからです。

理由2:ライフスタイルに合わせて住み替えたい

マイホームを購入すると、その場所に住み続けなければならないというリスクが生じます。

例えば、我が子が虐めに逢い転校を余儀なくされた場合や、転勤、転職、家庭事情、等々・・・

長い人生、様々な理由で一箇所にとどまるのが難しい選択を迫られることだってあります。

特に、今後さらに身近で当たり前になるとされている転職に関しては致命的でしょう。

住む場所によっては転職範囲がかなり限定されますし、最寄駅がなければ車通勤になる可能性もある。

維持費の問題から車を手放したいと思ってもできなくなる場合もあります。

このように、マイホームというのは、人生で発生する様々なイレギュラーに対応しにくくなるというデメリットを、私は感じています。

買いたい時に買い、手放したい時に手放す。

自分にとって自由度の低い生活スタイルは、私の望む生活ではないからです。

理由3:日本では家の資産価値が低い+ローンはただの足枷

私は、自宅を「資産になる」という理由で買うケースを最もお勧めできません。

なぜなら、マイホームや新築マンションには、業者の利益が含まれています。

つまり、それを差し引くため、必然的に新規物件は買った瞬間に約20%以上、資産価値が下がるのは避けられないのです。

私が実際に不動産へ情報収集しに行った際に得た情報では、

8000万円(土地4000万+家4000万)の新築不動産を購入した場合でも、5年〜8年で資産価値は半減するとのこと。

年月が経てば立つほど老朽化によって価値は下げ止まることなく下がっていきます。

つまり、ほとんど土地代しか残らないのです。

実際に売却が成功しても、不動産の仲介手数料が高額なことに加え、得た売却額には所得税が加わりますので、手元にはほとんど残りません。

  • 資産」とはお金が入ってくる仕組みや物のこと
  • 「負債」とはお金が出て行く仕組みや物のこと

この考えに当てはめた時、住宅は間違いなく後者になってしまうのです。

つまり、住宅は耐久消費財であって資産ではないということです。

長いようで短い人生、老後資金や子供のための資産を築くうえで、「ローン」というのは足枷でしかないというのが私の価値観です。

購入を検討するなら注意すること!3選

「団信があるから大丈夫」は危険!

「団信」とは団体信用生命保険(以下「団信」)のこと。

以前、9000万円近い注文住宅を購入した知人がこんなことを言っていました。

「団信に加入しておけば、病気なってもローンがチャラになるから最悪大丈夫!」と。

団信でローンが免除されるのは事実です。毎月の金利に上乗せされても数千円程度の支出なので、高い出費ではありません。

しかし、免除されるのにも一定の条件があります。

具体的な内容は記事の文字量を考慮して割愛しますが、大きくは「癌」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の三つに該当した場合です。

ですが癌でも上皮癌などは対象外ですし、心筋梗塞や脳卒中でも一定の条件があります。

この条件に該当しなければ、病気になってもローンが免除されることはありません。

私見ではありますが、そもそも病気になりたいですか?という話です。

私は医療職なので、それらの病気の深刻さを実際に目の当たりにして理解していますが、多くの方はその病気の恐ろしさをしっかり理解している人は少ないでしょう。

癌は手術を繰り返し、生涯にわたって付き合って行く病気ですし、亡くなる時も楽ではありません。

心筋梗塞は心臓が壊死して命を落とす可能性が高い。

脳卒中は比較的助かる確率は高い傾向にはありますが、片麻痺や脳への後遺症で、今までと同じ生活はできなくなると考えておきましょう。

最悪、食べることから排泄に至るまで、亡くなるまで誰かの手助けを必要としなければならなくなります。

世の中、脊髄損傷に難病・・・働けなくなる病気は団信にある3つの疾患だけではありません。

指定されている病気以外の理由で働けなくなる可能性を考える必要があるということです。

そのようなハイリスクな状態を理解しないまま

「団信があるから、高いローンを組んでも大丈夫」

と考えている方がいるのであれば、今一度考えを改めることをお勧めします。

少子化で不動産価値がさらに下がる可能性がある

現在、日本は毎年50万人の人口が減っています。

ついに死亡率が出生率を上回った話は有名ですね。

生まれてくる子供より亡くなる人の方が多くなってしまったのです。

そう、日本は間違いなく人が減っているのです。そして人口の多くは高齢者なのです。

私の知人はこうも言っていました。「最悪、家は貸し出せば家賃収入になる」と。

こう考える人は彼にとどまらず、私の周囲でも多く見かけます。

ですが、現在日本には九州の面積に匹敵する数の持ち主不定の空き家が存在しています。

その面積36,780k㎡

これは隣国「韓国」の国土の約1/3にあたる面積です。

これだけの広大な面積のうち、わずか100坪未満の自分のマイホームが借りてもらえる確率はかなり低いと思われます。

人は減って行く、でも物件は余って行く。

当然ですが、需要と供給のバランスが崩れれば、価値は下がります。

そもそも借り手が少なくなって行く中、「家を貸し出す」ことも難しい状況なのです。

借家の賃料は安くても10万円を超える設定にせざるを得ないでしょう。

ローン支払い+収入を得ようとすれば、一軒家の貸し出しは家賃20万円近くなってしまいます。

ですがそもそも、マイホーム派は10万円の家賃が勿体ないから家を買うと考える人が多いので

あえてそんな高額な家賃を払ってまで、中古の家を借りようと考える人は少ないのです。

ローンは払い終わっても、家は「ただ」にはならない

「ローンさえ払い終われば、あとは住む場所タダになるじゃん」

賃貸派の私は、マイホーム派の友人らからこのように説得されることがあります。

ですが、残念ながら全てのローンを払い終わってもタダにはなりません。

なぜなら、固定資産税や老朽化の修繕など、確実に出費は伴うのです。

それはマンション購入でも同様です。

特にマンションはかなり問題に感じています。

場所によりますが、マンション自体の老朽化が進むと、居住者全員でお金を出し合い、マンションの大幅な改修工事を行うことになります。

タワーマンションによっては、その額一世帯約1000万円にもなる場合があると、2022年時点で不動産職員は話していました。

全ての世帯が払えるわけではないので、足りない分は払える世帯に分割されます。

高いローンを払い終えても、何かしら住居に支出はつきものということです。

正解はない。要は自分に合っているかどうか。

マイホームについて、ここまでは私が買わない理由や、社会的な背景について解説してきました。

しかし、これはあくまでも私個人の価値観にすぎません。

単純に正解・不正解を決めるのであれば、それは自分の目指すライフスタイルに合っているかが焦点になるでしょう。

つまりあなた次第ということです。

例えば、将来海外を旅して自由に生きたいと考えている人がいたとします。

そんな人がマイホームを購入してしまったら、自分の将来にとってただ邪魔になるだけですよね?

国内にいないのにローンや固定資産税を払い続けるわけですから。

このように、将来自分がどのような生活を送りたいのかによって決めるのが、現時点で私が考える正解となります。

ここで少し専門的な話をするのであれば、マイホームを購入した人の方が、物理的満足度は高いという点です。

なぜなら、人は所有することで幸福度が高まるものです。従って、欲しいものを理想の形で手に入れた購入派の方が幸福度としては高いのです。

つまり、資産形成の観点で言えば賃貸派が、幸福度の観点で言えば購入派が正解に近いのかもしれません。

いずれにせよ、将来のことは誰にもわからないので、現時点で自分が望む将来を想像して決めるのが得策と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は住居について、マイホーム購入派か、それとも賃貸派かについて、私個人の選択理由や価値観について解説してきました。

人生一度きりの大きな買い物。憧れる一方で慎重に決めていきたい物ですよね。

賃貸派には、内装を自由にできないというデメリットなど、いいことばかりではありません。

「こういうところはマイホームの方が自由度が高いなぁ〜」と思うこともたくさんあります。

購入と賃貸、どちらにも一長一短の側面があることは間違いありません。

このブログのスローガンでもある「自分だけの価値観作り5つのステップ」を身につけている人は、おそらく自分にとって後悔しない選択ができるはず。

もし、購入で迷っている方がいるのであれば、是非ともトップページをご参照ください。

(参照:精神科セラピストが教える、自分だけの価値観作りで、人生をもっと楽しく自由に生きよう!5つのステップ。

今回の投稿が、マイホームの購入を迷っている方にとって、後悔のない選択の一助になれば嬉しく思います。