なんか私って、いっつも大変な仕事任されるんだよね。やってもやっても成果が出ないし。今の仕事向いてないのかな・・・
仕事の価値観は人それぞれですが、真面目に取り組めば、必ずしも正当に評価されるわけではありません。
真面目はダメなんですね・・・
仕事をする上で、勤勉さや真面目さは何よりも信頼獲得に必要不可欠です。
しかし社会には正しく評価され、仕事も必要以上に負担を負わない人がいます。彼らの働き方や価値観を学べば、気持ちがもっと楽になるでしょう。
絶対にやってはいけない!損する仕事術3選
断れない
仕事で損しやすい人の共通点として、どんなことも断らないという点が挙げられます。
いつもニコニコしていて、何をお願いしても快く引き受けてくれる、そんな真面目な人っていますよね。
一見して高く評価されがちですが、実は思わぬ落とし穴があるんです。
誰もやりたがらない仕事がある場合に、あなたが社長ならどんな人に任せようとするでしょうか?
優秀な人?前向きで積極的な人?違います。
言いやすい人。つまり「断らない人」です。
上司というのは必ずしも、その人の能力に合わせた課題を課すわけではありません。
往々にして、その時できそうな人へ適当に振り分けられているものです。
なので、自分の能力以上の仕事を急に任されてしまうなんてことはよくある話です。
そして、断れない優しい人は、能力以上の仕事を受け、上司が望んだ結果を出すことができず、ただの失敗体験で終わってしまうというわけです。
私が知る限り、頭が良く、ずる賢い人というのは、断るときはキッパリと断っています。
「それはできません」と。
そして自分の能力に合った仕事しか受けないため、基本的に成功体験しか積まれていきません。
結果として、好きな仕事しか引き受けないにも関わらず、上司からの評価が上がるという状態が生まれるのです。
キッパリ断るその様は、「自分の意志がある」「責任感がある」など逆に好印象となります。
明らかにできないとわかっている仕事を安易に引き受けるのは、優しさでも勇敢さでもなく、ただの無責任な行為に見られてしまうのです。
正攻法に囚われすぎ
真面目な人はとにかくルール遵守であり、教科書通り、マニュアル通りの方法で解決しようとします。
仕事をする上で重要な考え方に
- ロジカル(正攻法)な思考
- ラテラル(奇策)な思考
の2種類があります。
ロジカルは日本人の多くが得意とするルールやマニュアル通り考え方です。
一方でラテラルな考え方とは逆転の発想や、盲点をついた新しい発想など、ロジカルとは対照的な方法や考え方となります。
仕事をしていると、ルール通りやマニュアル通りの正攻法では解決できない問題に度々直面します。
そこで役に立つのがラテラル思考です。
ラテラル思考の目的は、無駄をなくし、最短距離で目的を達成させることにあります。
ロジカルな思考では遠く回り道になってしまうことでも、ラテラルな思考の持ち主は思わぬ方法で最短で最良の結果へ繋げられます。
職場で損しやすい人というのは、真面目すぎるがあまり、このラテラルな思考ができない人が多いのです。
もちろんルールは大切ですが、そのルールやマニュアルそのものが劣化していて、役に立たないケースも珍しくありません。
そんな時、ただマニュアルやルールに盲信するのではなく、「これって本当に必要なルールなのか?」「もっと良い方法があるのではないか?」と疑問を持つ習慣を身につけましょう。
ラテラルな思考とは、現状を疑う力から生まれるのです。
一人でやろうとする
仕事で損する人は、与えられた仕事をなんでも自分一人で抱え込みやすい傾向にあります。
「私が任されたんだから。最後まで私がやらなきゃ!」
と真面目さと責任感が空回りしてしまっています。
ですが、正直なところ、上司が欲しいのは「結果」であって、あなたの「努力」ではないのです。
つまり、その過程においてどのような手段を用いても問題ないわけです。
真面目な人ほど自分で一から学び、自分ができるようになり、自分で実行し、自分で解決しようとしますが、それは率直にいって効率が悪いの一言です。
前述したように、ラテラルな考え方ができる人は「私はできないし、できる人に協力してもらお」と思えるわけです。
真面目すぎる損な人と、不真面目なのに得する人の違いとは、正に「人を巻き込めるか」で分かれます。
単純に一馬力よりも二馬力、三馬力の方が早くいい結果が出ます。
それが人間ならば、能力は足し算ではなく掛け算となり、相乗効果で思わぬ良い結果につながることもあります。
自分が苦手な分野は、それを得意とする人に任せるのが最も効率的で合理的な考え方です。
真似しよう!損しない仕事術4選
できないふりをする
前述したように、なんでも仕事を引き受けてしまう「断れない人」というのは、会社側からすれば、非常に使い勝手の良い存在です。
ですが、結局のところ「便利な人」止まりで、そこから信頼が大幅に上がることもありません。
なので、仕事は自分自身で選んでいかなければなりません。
「選ぶとか無理じゃない?」と思いますよね。
そんな時役に立つスキルが「できないフリをする」です。
やりたくない仕事、できない仕事は、わざと失敗してみせるのです。
「こいつには無理だったか・・・」上司にそう思わせることができれば成功です。
上司というのは、その人の能力にあった仕事を必ずしも与えているわけではありません。
その都度、その時できそう、引き受けてくれそうと思う部下に仕事を振ることが多いのです。
従って、あなたができなければ、その仕事は別の人間に移るだけのこと。
これを繰り返すことで、信用を無くすのでは?と思うかもしれませんが、実のところ信用は下がりません。
例えば、書類整理をわざと失敗すれば、「書類整理はこいつに頼んでも無理」という仕事内容に対する信用は落ちます。
ですがそれでいいのです。あなたの苦手な書類整理が、今後あなたに任される確率がぐんと下がるわけですから、あなたは自分の仕事に注力できるわけです。
実際に、私はこの方法で、大きな組織内であるにも関わらず、今は自分のできる仕事しかしていません。
ですが信用はかなり高い方です。
なぜなら、できる仕事しかしないので、基本的に成功している場面しか周囲には映らないからです。
職場であまり積極的に仕事をしないのに、なぜか信用が高い人というのは、その人ならではのずる賢い仕事術というのを身につけているのです。
得意な人に頼む
職場では、今まで経験したことのない仕事を任されることが、度々起こります。
そんな時、1から100まで、隅々まで自分ができるようになる必要はありあせん。
責任感や真面目さが空回りするタイプは、ここで時間を無駄にします。
合理的なことを言えば、先述したようにできる人にそれを任せる、という人を巻き込めるスキルが重要になります。
アメリカの新規IT企業が、なぜ歴史の深い日本のSONYやパナソニックよりも短期間で有名になったのか、ご存じですか?
彼らは既存の良いものは遠慮なく取り入れ、それをもとに自分たちなりのオリジナル商品を作っていったからです。
一方で日本企業は、「ものつくり大国日本」の看板にこだわり、徹底してメイドインジャパンに注力したことで、1から自分達で良い商品を作ろうとしました。
ゼロから完璧なものを作ることにこだわりすぎたのです。
つまり、このスピード感の違いが勝敗を分けたといっても過言ではありません。
これを個人に当てはめても、同じ結果が生まれます。
効率の良い人は、既存のルールや、既に使われている良いものはそのまま取り入れますし、全く知らない知識を1から頭に叩き込むガリ勉もしません。
クラウドソーシング(外注)のように、自分にできないことは、それを得意とする人に頼ったり、良いものはどんなものでも積極的に取り入れる。
このように、どうすれば最短で、より最善で最良な結果を生み出せるかに全力を注ぐのです。
この考え方は仕事以外でも役に立つ考え方なので、是非取り入れて見ることをお勧めします。
笑顔で周囲に良い印象を与える
まずは明日からとにかく笑顔で人と接してみましょう!
周囲に「あの人はすごくいい人」「話しかけやすい人」「信頼できそう」と思われることは、何をおいてもプラスしかありません。
何故なら、良い印象とはそれだけであらゆる場面で有利になるからです。
例えば、仕事で失敗をしたとしましょう。
普段から無愛想で態度の悪い人と、笑顔で誰とでも仲良く関われる人、どちらが許されると思いますか?
実は、想像通り、より好印象の人の方が、同じ失敗をしても許してもらえる確率が非常に高いのです。
それだけではなく、話しかけやすい印象は迅速な信頼関係構築にも役立ちます。
信頼関係ができれば協力が得られやすいし、より多くの人に認知され、存在感が出てくれば影響力も広がります。
結果、職場内における自分の自由度が上がることとなるのです。
人は外見からの情報が約8〜9割と言われています。
つまり、初対面でなくとも、あなたという人間の印象は、普段のあなたの見た目の印象で決められていると言っても良いのです。
やることは簡単です。
ただ、笑顔で人と接してみましょう。
仕事に対する価値観を明確にする
仕事の価値観・・・と聞いても多くの人はピンとこないかもしれません。
ここでいう仕事の価値観とは、私にとって仕事とはこういうものという自分だけの概念を持つということです。
- 私は仕事を通じてこうなりたい。
- 私は仕事を通じてこういうことを実現したい。
- 私が仕事をする上で最も大切にしているのは〇〇だ。
- 私は仕事でこういうことに不快感を感じる。
といったように、自分が仕事をどう捉え、何を大切にしているのかといった価値観を持つことが大切です。
なぜこれが大切なのかというと、価値観が定まっていない人間は、誰かの意見に流されるだけの「その他」扱いをされてしまうからです。
「あの人はそんなに深く考えてなさそうだから、簡単に説得できそう」
といったように、自分の考えを持っていない人は、正直舐められています。
舐められてしまった「その他」の職員は体よく不都合なことを任されてしまい、結果として自分だけが苦しい仕事を任されていると感じるようになるのです。
まとめ
いかがでしたか?
真面目に取り組んでいるのに、なかなか努力が正当に評価されないことありますよね。
一方で、自分より明らかに仕事をしていない人が高い評価を得ていると、なんだか不公平さを感じてしまいます。
ですが、それを会社に求めても、率直に言って無駄です。
自分自身が働き方を変えていくしか無いのです。
だからこそ、そんな「ずるい彼ら」のやり方を盗んで真似てみましょう。
新しいことを取り入れる、そんな自分を変えていくことにも臆病であってはならないと、私は思うのです。